目黒区障害者計画策定に関する調査報告書 令和8年3月 第1章 調査の目的と概要 1.調査の目的 この調査は、次期目黒区障害者計画(令和9年度から令和14年度末まで)の策定にあたり、障害に関する手帳を所持している方及び難病患者の方、発達に関する不安や障害のある児童の保護者の方の生活の様子や将来の希望などを把握し、計画策定の基礎資料を得ることを目的として実施した。 2.調査の概要 調査地域 目黒区内(施設入所者(区内・区外)を含む) 抽出の基準日 令和7年8月1日 抽出方法 無作為抽出 調査対象者 18歳以上の身体障害者、知的障害者、精神障害者で障害に関する手帳を所持している方及び難病患者の方。児童発達支援や放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用している、もしくは障害に関する手帳を所持している18歳未満の児童の保護者 調査の種類 18歳以上の方(音声コード付き)。知的障害者はわかりやすい版。児童(18歳未満)の保護者 調査方法 調査は、郵送による調査票の送付。回答は、郵送又はWebフォームによる回収 調査期間 令和7年9月1日 〜 10月3日 3.調査の種類と回収状況 18歳以上身体障害者  対象者(A)1,258人 有効回収数 うち郵送553人  うちWEB 213人 合計(B)766人 回収率(B/A)60.9% 18歳以上視覚障害者  対象者(A)109人  有効回収数 うち郵送38人   うちWEB 20人  合計(B)58人  回収率(B/A)53.2% 18歳以上知的障害者  対象者(A)376人  有効回収数 うち郵送189人  うちWEB 47人  合計(B)236人  回収率(B/A)62.8% 18歳以上精神障害者  対象者(A)1,111人 有効回収数 うち郵送301人  うちWEB 275人 合計(B)576人  回収率(B/A)51.8% 18歳以上難病患者   対象者(A)324人  有効回収数 うち郵送137人  うちWEB 62人  合計(B)199人  回収率(B/A)61.4% 18歳以上小計     対象者(A)3,178人 有効回収数 うち郵送1,218人 うちWEB 617人 合計(B)1,835人 回収率(B/A)57.7% 児童(18歳未満)の保護者 対象者(A)453人  有効回収数 うち郵送113人  うちWEB 137人 合計(B)250人  回収率(B/A)55.2% 合計 対象者(A)3,631人 有効回収数 うち郵送1,331人 うちWEB 754人 合計(B)2,085人 回収率(B/A)57.4% 4.報告書を見る際の注意事項 ・調査結果(図表中)の割合は、その設問への回答者数を基数として、小数点以下第2位を四捨五入して算出し、小数点以下第1位までを表示している。したがって、回答比率の合計は必ずしも100%にならない場合がある。 ・複数回答形式の設問については、その設問の回答数を基数として算出している。したがって、すべての回答比率の合計が100%を超えることがある。 ・選択肢の語句が長い場合、本文や図表中では省略した表現を用いている場合がある。省略していない選択肢は『第4章 資料 調査票』を参照すること。 ・各設問に対する調査結果の表中、回答数の多い1位と2位を網掛けし、さらに1位は太文字かつ下線で表している。なお、1位が複数ある場合には、2位の表示は行っていない。 ・表中の上段は回答者数、下段は割合(%)である。 ・割合を示す表記については、割合の1の位及び小数点第1位の値に応じて、下記のとおり表記を変えている。例えば、調査結果が50.6%であった場合は「約5割」、57.2%であった場合は「6割近く」と表記している。 範囲が0.0〜0.4%のとき、表記は〇割 範囲が0.5〜0.9%のとき、表記は約〇割 範囲が1.0〜3.9%のとき、表記は〇割を超え 範囲が4.0〜6.4%のとき、表記は〇割半ば 範囲が6.5〜8.9%のとき、表記は〇割近く 範囲が9.0〜9.4%のとき、表記は約〇割 範囲が9.5〜9.9%のとき、表記は〇割 ・年齢層を示す表記については、各年代を下記のとおり表記を変えている。 年代が18〜39歳のとき、表記は若年者層 年代が40〜64歳のとき、表記は中高年者層 年代が65〜74歳のとき、表記は前期高齢者 年代が75歳以上のとき、表記は後期高齢者 年代が65歳以上の(前期高齢者と後期高齢者を合わせた)とき、表記は高年齢者層 ・この調査の結果を見る場合に、考慮すべき統計上の誤差がある。考慮すべき誤差(標本誤差)の大きさは、「回答者数(標本数)が少ないほど大きく」、また「回答比率が低いほど大きく」なる。この標本誤差は統計学的に、以下の式によって算出できる。 b イコール プラスマイナス2ルート p(1マイナスp)わるn ・例えば、「お答えいただくのは、どなたですか」という質問に、1,835人が答えており、そのうち80.3%が「宛名のご本人(代筆を含む)」と回答した。それぞれの数値を公式に代入すると、次の誤差が算出される。 b イコール プラスマイナス2ルート 0.803(1マイナス0.803)わる1,835 ニアリーイコール 0.0186 ・したがって、80.3%の±1.86%(78.44〜82.16%)が誤差の範囲内となる。 つまり、この質問においては、1,835人のうち、78.44〜82.16%が「宛名のご本人(代筆を含む)」と回答したことになる。 基数(n)が1,835のとき 比率が95%または5%のとき、誤差はプラスマイナス1.02% 比率が90%または5%のとき、誤差はプラスマイナス1.40% 比率が80%または5%のとき、誤差はプラスマイナス1.87% 比率が70%または5%のとき、誤差はプラスマイナス2.14% 比率が60%または5%のとき、誤差はプラスマイナス2.29% 比率が50%のとき、誤差はプラスマイナス2.33% 第2章 18歳以上の方向け 調査結果 1.回答者(問1) 問1 お答えいただくのは、どなたですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】回答者の8割が本人。本人が自身の状況を把握し、調査票に回答すること(手伝ってもらった場合を含む)が概ね可能である状況。 ・【障害別】身体障害や精神障害、難病は本人の回答が8〜9割台、知的障害では家族による回答が約5割。障害によって回答者数に差異がある。 2.あなたのことについて(問2) (1)あて名のあなたの基本属性 @ あて名のあなたの性別 問2 あて名のあなたの性別をお答えください。(○は1つ) POINT ・【全 体】回答者の性別はほぼ半々。 ・【障害別】知的障害では男性、難病では女性による回答者数が多い。 A あて名のあなたの年代 問2 あて名のあなたの令和7年9月1日現在の年代をお答えください。(○は1つ) POINT ・【全 体】最も多かった年代は40・64歳で4割超え。 ・【障害別】知的障害は若年者層が5割を占める一方、身体障害は中高年者層・高年齢者層の割合が高い。 B 要介護認定 年代が40歳以上の方 問2−A あなたは、介護保険において「要支援・要介護」と認定されていますか。(○は1つ) POINT ・【全 体】40歳以上の回答者の約2割が要支援・要介護と認定。 ・【障害別】身体障害で認定の割合が3割近い。 ・【年代別】年代が高いほど認定の割合が高くなり、75歳以上で4割超え。 C 利用している介護保険サービス 現在、 「要支援・要介護」 と認定されている方 問2−B あなたは、どのような介護保険サービスを利用していますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】自宅に訪問してもらうサービスが5割で最も高い。 ・【障害別】身体障害や難病は訪問・生活環境整備サービス、知的障害は施設サービスの割合が高い。 ・【年代別】前期高齢者で訪問・生活環境整備サービスの割合が高い。 3.障害等の状況について(問3〜問4) (1)手帳の種類・程度 @ 手帳の種類 問3 あなたの現在お持ちの障害者手帳と障害の程度などについて、あてはまるものすべてに○をつけてください。 POINT ・【全 体】身体障害者手帳の所持が5割で最も高い。 ・【年代別】若年者層は精神障害者保健福祉手帳、愛の手帳の所持割合が高く、年代が高くなるにつれて身体障害者手帳の所持割合が高い。 A 手帳の程度など POINT ・身体障害における障害の部位は肢体不自由と内部障害の割合が高い。等級は1級が最も高い。 ・知的障害・精神障害は中軽度の割合が高い。 (2)その他障害等の状況 @ その他障害等の状況 問4 以下について、あなたにあてはまるものはありますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】日常的に医療的ケアが必要な方は約1割(170人)。 ・【障害別】日常的に医療的ケアが必要な方全体のうち約8割が身体障害。知的障害で発達障害にも当てはまる方が5割を超え、精神障害で精神疾患にも当てはまる方が7割半ばを占める。 ・【年代別】若年者層は発達障害と精神疾患の割合が高く、高年齢者層は特にないが高い。 A 医療的ケアの状況 問4で 「日常的に医療的ケア(★)が必要」 と回答された方 問4−A あなたが現在受けている医療的ケアをお答えください。(○はいくつでも) ★医療的ケア 医師の指示や管理のもと、医療機関以外での場所(家、学校など)で、家族や看護師等が行う、日常必要とされる呼吸・栄養摂取・排泄などに関わる医療的な生活援助行為のことです。 POINT ・【全 体】中心となるケアは排便管理と継続的な透析で2割台。 ・【年代別】若年者層で経管栄養・たん吸引の割合も高い。 4.住まいや家族、介護について(問5〜問6) (1)暮らしの状況 @ 現在の暮らし方 問5 現在、あなたはどのように暮らしていますか。(○は1つ) POINT ・【全 体】ひとり暮らしは2割半ばで、6割半ばが家族と一緒に暮らしている。家族と同居が比較的多くを占める中、自立生活を営む方も一定数確認される。 ・【障害別】知的障害の2割がグループホーム・福祉ホームで暮らし、精神障害の3割半ばがひとり暮らしをしている。 A 一緒に暮らしている方 問5で 「家族と一緒に暮らしている」 と回答された方 問5−A あなたと一緒に暮らしている方はどなたですか。(○はいくつでも) ※あて名のご本人からみた続柄(関係)で回答してください。 POINT ・【全 体】一緒に暮らしている家族は、配偶者が最も高く5割半ば、次いで母親、子ども・孫、父親、兄弟姉妹。 ・【障害別】身体障害及び難病は配偶者、知的障害は母親又は父親と暮らしている割合が高い。 ・【年代別】若年者層は親との同居、高年齢者層は配偶者と暮らしている割合が高い。生活をともにしている家族は障害や年齢によって異なっている。 (2)介護や支援の状況 @ 主に介護や支援をしている方 問6 あなたを主に介護や支援している方はどなたですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】配偶者、母親など『家族』による支援が5割近い。 ・【障害別】知的障害で、サービス事業所や施設の職員が2割近い。 ・【年代別】若年者層では母親が約4割。 A 主に介護や支援をしている家族の年齢 問6で主に介護や支援している方が家族と回答された方 問6−A 主に介護や支援している方の年齢はいくつですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】主に介護や支援している家族の約5割が65歳以上で、介護や支援をする家族も高齢となっている。 ・【年代別】年代が高くなるにつれて支援者も高齢になる割合が高くなる。 5.日中活動や就労について(問7〜問11) (1)1週間の外出頻度 問7 あなたは、1週間にどの程度外出しますか。(○は1つ) POINT ・【全 体】外出の頻度は、週1・6回が5割近く、毎日が3割超え。 ・【障害別】知的障害は毎日外出するが5割。 ・【年代別】年代が高くなるにつれて外出しないが占める割合が高くなる。 (2)外出する際の困りごと 問8 あなたが外出するときに、困ったり不便を感じたりすることは何ですか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】上位3位は、障害や症状が理解されにくい、階段の昇降が困難、段差がある。外出には、環境面と社会的理解の両面で課題があり、6割が何らかの困りごと・不便を感じている。 ・【障害別】身体障害は階段の昇降や段差、知的障害は意思・コミュニケーション、精神障害は障害の理解されにくさに困りごと・不便を感じる割合が高い。 ・【年代別】若年者層は障害の理解されにくさや意思・コミュニケーション、高年齢者層は階段の昇降、段差に困りごと・不便を感じる割合が高い。 (3)平日の日中の過ごし方 @ 平日の日中の過ごし方 問9 あなたは、平日の日中、どのように過ごしていますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】散歩や買い物などの外出が最も高く3割近い。次いで自宅や施設、会社やお店などの常勤、病院、デイケアなどと続いている。 ・【障害別】身体障害は散歩や買い物などの外出、知的障害は仕事中心の施設、精神障害は自宅や施設で過ごす時間の割合が高く、難病は会社やお店などで働いている割合が高い。 ・【年代別】若年者層ほど就労の割合が高く、高年齢者層ほど散歩や買い物などの外出や特に何もしていない割合も高い。 A 平日の日中、働いている方の1か月の収入 問9で 「仕事が中心の施設に通っている」「会社やお店などで働いている(常勤)」「会社やお店などで働いている(非常勤など)」「自宅で働いている」と回答された方 問9−A 働いて得る1か月の収入(給料や工賃など)の合計額はどれくらいですか。差し支えない範囲でお答えください。(○は1つ) POINT ・【全 体】20万円以上が最も高く3割半ば、一方、5万円未満は2割近い。 ・【障害別】身体障害、精神障害、難病では10万以上の割合が高く、知的障害は2万円未満が4割近い。 ・【年代別】中高年者層は20万円以上が最も高い。 (4)平日の夕方から夜や休日の過ごし方 問10 あなたは、平日の夕方から夜や休日、どのように過ごしていますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】休養、趣味、外出、家事が3〜5割台で上位。 ・【障害別】知的障害は趣味を楽しむ割合が高い。 ・【年代別】年代が低いほど趣味や外出の割合が高く、年代が高いほど家事の割合が高い。 (5)企業などで働くために重要と思うこと 問11 あなたは、障害のある人が企業などで働くために重要と思うことはどれですか。 現在働いていない方や再就職を考えている方もお答えください。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】企業、上司・同僚の理解が最も高く5割超え、次いで、多様な働き方が4割半ば。職場の理解が最も重要な課題である。 ・【障害別】身体障害は職場環境の整備、知的障害は就職に向けた意識や相談、精神障害と難病では多様な働き方や健康管理を求める割合が高い。 ・【年代別】若年者層と中高年者層で給与の充実が4割台。年代が低いほど就労に関する様々な支援を希望している。 6.コミュニケーションや情報の入手方法について(問12〜問13) (1)サービスの情報収集先 問12 あなたは、症状や障害のこと、自分が使えるサービスのことについて、どのように(どこで)情報を得ていますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】病院や区報・区のリーフレットからの情報収集が高く3割前後。次いでテレビ・新聞、区公式ウェブサイト、障害者福祉のしおりなどから情報を得ている。医療機関や行政が重要な情報源となっている。 ・【障害別】知的障害は、相談支援専門員や家族・親族、精神障害及び難病は、病院やウェブサイト・SNSからの割合が他より高い。 ・【年代別】年代が低いほどウェブサイト・SNS、相談支援専門員が高く、高年齢者層では区報やリーフレット、テレビ・新聞の割合が高い。 (2)ICT機器・ツールの活用にあたり悩みや困っていること 問13 あなたが、情報保障や意思疎通支援における障害特性に適したICT機器・ツール(★)の活用にあたり、悩みや困っていることはありますか。(○はいくつでも) ★ICT機器・ツール 情報を得るために使用する機器や情報保障のためのアプリなど (例)聴覚支援:補聴器など 視覚支援:音声読み上げソフト、デイジーなど POINT ・【全 体】購入費用や維持費が高いことに悩みや困りを感じる割合が高いが、特にない、わからないと答えた人も多く、関心には差がある。 ・【障害別】身体障害は購入費用や維持費が高いこと、知的障害は操作が難しいこと、精神障害や難病は支援者がいないことについて悩みや困りを感じている。 7.相談について(問14〜問15) (1)生活の中で悩みや困ったこと 問14 あなたは、生活の中で悩みや困ったことがありますか。(○はいくつでも) ※ご本人が回答できない場合は、できるかぎりご本人の立場に立って回答してください。 POINT ・【全 体】主な悩みの上位は、老後の生活のこと、経済的なこと、将来の介護・支援のことで3〜4割台で、将来に不安を感じている割合が高い。 ・【障害別】精神障害は幅広い項目で悩みや困りごとがあり、他に比べ社会参加について悩みを感じている。 ・【年代別】若年者層は働くことや結婚に関して悩みや困りごとを感じる割合が高い。 (2)悩みや困ったことの相談先 問15 あなたは、生活していく上で、悩みや困ったことは誰またはどのようなところに相談していますか。(○はいくつでも) ★CSW(コミュニティ・ソーシャルワーカー) 障害、介護、子育てなど福祉の各分野の枠を超えた様々な課題に対応する地域福祉の専門職です。 行政、民生・児童委員、社会福祉協議会などと協力し、支援につながらず困っている人や制度の狭間にいる人に寄り添った支援を行います。 POINT ・【全 体】家族・親族が最も高く6割超え。 ・【障害別】知的障害はサービス事業所、施設の職員、相談支援専門員など、精神障害は病院や同じ病気や障害のある仲間を選んだ割合が他より高い。 ・【年代別】年代が高いほど特にないが高い。 8.福祉サービス等について(問16〜問17) (1)利用したい福祉サービス等 問16 あなたは、以下の福祉サービスの中で利用したいサービス・場所はありますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】介護タクシー等に関する補助や自動車燃料費の助成が最も高く3割近くで、移動に関する支援のニーズが高くなっている。 ・【障害別】身体障害は補装具、知的障害は移動支援やショートステイ、グループホーム、精神障害は就労や自立生活援助の割合が高い。 ・【年代別】若年者層でショートステイ、高年齢者層で紙おむつの割合が高い。 (2)必要なサービスの利用状況 問17 あなたは現在、必要なサービスを利用できていますか。利用できていない場合は、どうして利用できていないか回答してください。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】全体の2割が必要なサービスを利用できていない。理由としては、どのような福祉サービスがあるかわからないが最も高く4割で、情報提供に課題があることが示されている。 ・【障害別】利用できていない主な理由は、知的障害で必要な日や時間に利用できない、精神障害及び難病でどのような福祉サービスがあるかわからないとなっている。 ・【年代別】若年者層から中高年者層で利用できていない方の割合が高く2割台。その理由として、若年者層では必要な日・時間に利用できないが他より高い。 9.災害への備えと災害時の対応について(問18〜問19) (1)災害が起きたときに備えて準備しているもの 問18 あなたは、災害が起きたときに備えて準備しているものはありますか。(○はいくつでも) ★避難行動要支援者名簿 災害対策基本法に基づき、災害が起こったときに、自力で避難することが困難な方の「名簿」を作成し、災害時の安否確認や避難支援を行います。 一定の要件の方は自動で登録されるほか、希望により名簿に登録することも可能です。 POINT ・【全 体】水や食料が最も高く5割超え。一方、防災手帳、避難支援名簿登録、近隣への助け依頼は5%未満。何を準備したらよいかわからないと回答した割合も高く、災害時に備えるための情報不足の課題がある。 ・【障害別】知的障害は訓練への参加や防災手帳、避難支援名簿登録の準備が他より高い。 ・【年代別】年代が高いほど医療情報の確認と福祉用具の割合が高い。 (2)災害時に必要な支援 問19 あなたは、災害発生時や避難所での生活においてどのような支援が必要ですか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】食事や薬の支援が最も高く4割半ばで、個別的配慮が必要である。 ・【障害別】知的障害は医療機器の支援以外の項目すべてで4〜5割台と高い。 ・【年代別】年代が低いほど情報を得る支援や障害・症状について理解を得る支援を求めている。 10.権利擁護について(問20〜問23) (1)「障害者虐待防止センター」の認知度 問20 あなたは、区役所2階にある「障害者虐待防止センター」に相談や通報ができることを知っていますか。(○は1つ) POINT ・【全 体】「障害者虐待防止センター」の認知度は1割を超える程度で低く、障害者虐待防止センターへの相談につながらないリスクが高い。 ・【障害別】知的障害が最も高く2割近く、難病や精神障害は低く1割未満。 ・【年代別】中高年者層で1割未満。 (2)「成年後見制度」の認知度 問21 あなたは、「成年後見制度」(★)を知っていますか。または、利用したいですか。(○は1つ) ★成年後見制度 精神上の障害(認知症、知的障害、精神障害など)により、不利益を被らないよう、自分ひとりで判断することが難しい方の権利を守る制度です。成年後見人などがこうした方の意思を尊重し、その人らしい生活を守るため、法律面や生活面で支援するしくみです。具体的には、介護サービスや医療を受ける際の手続きの支援、預貯金の引き出しなど日常生活における金銭管理などの支援、財産管理の支援などがあります。 POINT ・【全 体】『知っている』は5割半ば、知っているが利用予定なしが最も高い。制度の認知は利用には結びついていない。 ・【障害別】身体障害・難病は『知っている』が6割台。 ・【年代別】高年齢者層で『知っている』が6割台で、一方若年者層で知らないが6割近い。 (3)「障害者差別解消法」の認知度 問22 あなたは、「障害者差別解消法」(★)を知っていますか。(○は1つ) ★障害者差別解消法 全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的とした法律です。(平成28年4月施行) 「障害者差別解消法」では、障害者に対する「不当な差別的取り扱い」が禁止されるとともに、「合理的配慮の提供」が求められます。 POINT ・【全 体】6割半ばが「障害者差別解消法」の法律名も内容も知らないと回答。『知っている』は3割超えと認知度は低い。 ・【障害別】知的障害の認知度が最も高く約4割。 ・【年代別】若年者層で認知度が4割を超え、後期高齢者では低い。 (4)この3年間に差別をされたと感じたことの有無 問23 あなたは、この3年間に差別をされたと感じたことがありますか。(○は1つ) POINT ・【全 体】差別を感じたことがあるは2割超え、約半数は「感じたことがない」と回答。一定数の方が差別を感じた経験をしている。 ・【障害別】差別を感じたことがあるは精神障害や知的障害で3割近く、難病では低い。 ・【年代別】年代が低いほど差別を感じた割合が高い。 (5)差別をされたと感じた内容 問23で 「感じたことがある」 と回答された方 問23−A @どこで、A誰から、Bどのような差別をされたと感じましたか。(○はいくつでも) POINT @どこで ・【全 体】差別を感じた場所として、職場、交通機関が2〜3割台。 ・【障害別】精神障害、難病は職場。知的障害は通所・入所施設の割合が高い。 ・【年代別】年代が低いほど職場の割合が高く、前期高齢者では交通機関が高い。 A誰から POINT ・【全 体】差別を受けた相手として、知らない人、勤務先の人が2〜3割台。 ・【障害別】知的障害で学校・サービス事業所・施設の職員が他より高い。 ・【年代別】年代が低いほど勤務先の人、友人・知人からの割合が高い。 Bどのような差別 POINT ・【全 体】差別の内容は、いやな気持ちになる発言・暴言が最も高く7割近くで、経験する差別の多くが言葉によるものである。 ・【障害別】精神障害や難病では、いやな気持ちになる発言・暴言の割合が高い。 (6)差別をされたと感じたときの相談先 問23で 「感じたことがある」 と回答された方 問23−B 差別をされたと感じたとき、誰またはどのようなところに相談しましたか。(○はいくつでも) ★内閣府:障害者差別に関する相談窓口「つなぐ窓口」 障害者差別解消法に関する質問に回答し、障害を理由とする差別に関する相談を適切な自治体や各府省庁の相談窓口へ円滑につなげることを目的とした内閣府の相談窓口です。適切な窓口へ導く役割を果たします。祝日・年末年始を除く毎日10時から17時まで電話相談、ほかメール相談もあります。 POINT ・【全 体】差別を感じたときの相談先は、家族・親族が最も高く3割、病院、友人・知人が1割台。一方、誰にも相談していないが4割近くで、差別を感じても相談につながらない方が多い。 ・【障害別】知的障害を除き、誰にも相談していない割合が最も高い。 ・【年代別】若年者層で『相談している』が約7割と高い。 11.将来の暮らしについて(問24) (1)将来の暮らし方 問24 あなたは、将来、どのような暮らし方をしたいですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】家族と一緒に暮らしたいが5割近く、ひとりで暮らしたいは2割。 ・【障害別】知的障害でグループホームの割合が高く、支援を受けながら地域で暮らしたい希望がある。 ・【年代別】年代が低いほどひとり暮らしを希望する割合が高い。 (2)障害者グループホームや福祉ホームに入居したい目安 問24で 「障害者グループホーム、福祉ホームなどで暮らしたい」と回答された方 問24−A あなたは、障害者グループホームや福祉ホームに何年以内を目安に入居したいですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】具体的な入居時期はわからない・決めていないが最も高い。 ・【障害別】知的障害は空き室があれば今すぐ入居したいが2割近くと高くなっている。 ・【年代別】年代が低いほど早期入居を希望している。 12.障害福祉などの施策について(問25) (1)自立した生活を送るために、重要と思う取り組み 問25 あなたは、障害のある人が、必要な支援を受けながら地域で自立した生活を送るために、重要と思う取り組みは何ですか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】5割半ばが、相談支援の充実が最も重要な取り組みと考えており、個々の状況に応じた必要な支援につなぐ調整機能が求められている。 ・【障害別】知的障害で4割台の項目が多い。 ・【年代別】年代が低いほど、相談支援の充実や情報取得・円滑な意思疎通の充実の割合が高く、若年者層で就労支援や雇用環境の充実を重視する割合が高い。 第3章 児童(18歳未満)の保護者向け 調査結果 1.回答者(問1) 問1 お答えいただくのは、どなたですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】回答者の約9割近くが母親。 ・【年齢別】すべての年齢で母親の回答が約9割。 2.児童、家族などについて(問2〜問4) (1)児童の性別・年齢 問2 あて名のお子さんの性別と令和7年9月1日現在の年齢をお答えください。 POINT ・【全 体】性別は7割近くが男性。年齢は6〜12歳が最も高く5割超え。 ・【年齢別】すべての年齢で男性が6〜7割台。 (2)児童と一緒に暮らしている方 問3 お子さんは、どなたと一緒に暮らしていますか。(○はいくつでも)父親、母親と一緒に暮らしている場合、就労状況もお答えください。 ※お子さんからみた続柄(関係)で回答してください。単身赴任も一緒に暮らしているものと見なしてください。 POINT ・【全 体】母親・父親と同居する児童が9割以上。 ・【年齢別】年齢が高くなるにつれて父親と同居する割合が減少。 (3)両親の就労状況 @ 父親の就労状況 POINT ・【全 体】父親の就労状況は9割半ばと高い。 ・【年齢別】すべての年齢で、父親はほぼ就労している。 A 母親の就労状況 POINT ・【全 体】母親の就労状況は6割超え。 ・【年齢別】すべての年齢で就労している割合が高く、13〜15歳では8割超え。 (4)介護や支援の状況 @ 児童の介護や支援をしている方 問4 お子さんの介護や支援している方はどなたですか。(○はいくつでも) ※お子さんからみた続柄(関係)でお答えください。 POINT ・【全 体】母親が支援の中心。父親や施設職員、教職員も割合が高い。 ・【年齢別】13〜15歳で、『家族』以外の支援割合が高い。 A 児童の介護や支援をしている家族の年齢 問4で 「父親」「母親」「祖父・祖母」「兄弟姉妹」「その他の親族」の家族と回答された方 問4−A 主に介護や支援している方の年齢はいくつですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】主に介護や支援を担う家族の多くは40〜64歳。 ・【年齢別】児童の年齢が上がるほど40〜64歳の割合が高まり、16〜17歳では全員が該当。 3.児童の障害等の状況について(問5〜問6) (1)手帳の種類・程度 @ 手帳の種類 問5 お子さんの現在お持ちの障害者手帳と障害の程度などについて、あてはまるものすべてに○をつけてください。 POINT ・【全 体】手帳を持っていない児童が6割半ば。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて、愛の手帳の所持率が高まり、16〜17歳では約7割が愛の手帳を所持。 A 手帳の程度など POINT ・身体障害者手帳を所持する児童の障害の部位は肢体不自由の割合が高く、等級は1級の割合が高い。 ・愛の手帳は軽度の4度が約4割、精神障害者保健福祉手帳は3級が6割。 (2)その他障害等の状況 @ その他障害等の状況 問6 以下について、お子さんにあてはまるものはありますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】発達障害が6割半ば。 ・【年齢別】特に6〜12歳と16〜17歳で発達障害が7割台。 A 医療的ケアの状況 問6で 「日常的に医療的ケア(★)が必要」 と回答された方 問6−A お子さんが現在受けている医療的ケアをお答えください。(○はいくつでも) ★医療的ケア 医師の指示や管理のもと、医療機関以外での場所(家、学校など)で、家族や看護師等が行う、日常必要とされる呼吸・栄養摂取・排泄などに関わる医療的な生活援助行為のことです。 POINT ・【全 体】医療的ケアが必要な児童の半数が経管栄養を受けている。 ・【通園・通学状況別】就学年齢で通学している児童では経管栄養やたん吸引、排便管理、気管切開など多様なケアを受けている。 4.発達に関する不安や対応について(問7〜問10) (1)発達に関する不安や障害に気づいたきっかけ 問7 お子さんの発達に関する不安や障害に気づいたきっかけは何ですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】家族による気づきが最も高く5割近い。教職員、乳幼児健診、病院による気づきは1割台。 (2)気づいたときの児童の年齢 問8 お子さんの発達に関する不安や障害に気づいたときのお子さんの年齢はいくつですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】1〜3歳での気づきが最も高く6割。 ・【年齢別】現在0〜5歳の児童の約7割半ばが1〜3歳で気づいており、早期の気づきがある。 (3)気づいたときの相談先 問9 お子さんの障害等に気づいたとき、主に誰(どこ)に相談しましたか。(○は1つ) POINT ・【全 体】児童発達支援センターが最も高く3割半ば。 ・【年齢別】年齢が低いほど児童発達支援センターに相談する割合が高い。 (4)早期支援のために必要なこと 問10 お子さんが、早期に適切な支援を受けるために必要なことは何だと思いますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】専門家による相談体制の充実が9割近く、最も重視されている。 ・【年齢別】すべての年齢で専門家による相談体制の充実は8割台。進学・就学など将来を選択する時期である16〜17歳ではサービスに関する情報提供の充実も8割台。 5.日中活動について(問11〜問13) (1)外出する際の困りごと 問11 お子さんと一緒に、またはお子さんがひとりで外出するときに、困ったり不便を感じたりすることは何ですか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】障害や症状が理解されにくい、意思疎通やコミュニケーションの難しさが上位で3割台。 ・【年齢別】年齢が高くなるにつれて意思疎通やコミュニケーションに難しさを感じる割合が高く、16〜17歳では8割近い。 (2)平日の日中の過ごし方 問12 お子さんは、平日の日中、主にどのように過ごしていますか。(○は1つ) POINT ・【全体】『就学前で通園・通学している』児童は4割超え、『就学年齢で通学している』児童は6割近い。 ・【年齢別】0〜5歳では約9割が保育園・幼稚園に通い、6〜15歳では多様な学校形態に分かれ、16〜17歳では8割半ばが特別支援学校高等部に通学している。 (3)平日の夕方から夜や休日の過ごし方 問13 お子さんは、平日の夕方から夜や休日、どのように過ごしていますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】趣味、休養、外出、デイサービスが4〜6割台。 ・【年齢別】年齢が高くなるにつれてデイサービス利用が増え、16〜17歳で8割半ばとなっており、学齢期後半のニーズが高い。 6.児童の療育や支援について(問14〜問15) (1)就学前の療育や支援に求めること 問14 あなたは、お子さんの就学前の療育や支援について充実させるべきだと思うことはありますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】人との関わり方、コミュニケーションへの支援が最も高く7割台。多くの児童について共通する支援ニーズである。 ・【通園・通学状況別】就学前で通園・通学している児童は言葉や読み書きの支援、就学年齢で通学している児童については療育の情報を求めている割合が高い。 (2)就学中の療育や支援に求めること 問15 あなたは、お子さんの就学中の療育や支援について充実させるべきだと思うことはありますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】人との関わり方、コミュニケーション、学習への支援が高く7割台。多くの児童について共通する支援ニーズである。 ・【通園・通学状況別】就学の有無を問わず、通園・通学している児童については、放課後等デイサービスの増設や日常生活についてのニーズも高い。 7.コミュニケーションや情報の入手方法について(問16〜問17) (1)サービスの情報収集先 問16 あなたは、発達に関する不安や障害等のこと、お子さんが使えるサービスのことについて、どのように(どこで)情報を得ていますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】施設職員、ウェブサイト・SNS、友人・知人が上位でそれぞれ4割台。ウェブサイト・SNSで情報収集する割合が高く、オンライン上の情報が保護者の重要な情報源となっている。 ・【年齢別】年齢が高くなるにつれて相談支援専門員から情報を得ている割合が高い。 (2)ICT機器・ツールの活用にあたり悩みや困っていること 問17 お子さんの情報保障や意思疎通支援における障害特性に適したICT機器・ツール(★)の活用にあたり、悩みや困っていることは何ですか。(○はいくつでも) ★ICT機器・ツール 情報を得るために使用する機器や情報保障のためのアプリなど (例)聴覚支援:補聴器など  視覚支援:音声読み上げソフト、デイジーなど POINT ・【全 体】適した機器が見つからない、活用方法を教えてくれる支援者がいないと回答した割合が高い。 ・【年齢別】学校等でICTを活用する機会が増える6〜12歳で、活用方法を教えてくれるサービスや支援者がいないと回答した割合が高くなっている。 8.相談について(問18〜問19) (1)児童のことで悩みや困ったこと 問18 あなたは、お子さんのことで悩みや困ったことがありますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】悩みごとは育児・教育、療育・支援が上位で6〜7割台。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて情報入手、経済的負担や外出の困難さ、周囲の理解不足や保育園や幼稚園・学校でのトラブルなど生活全体に関わる悩みが増加。 (2)悩みや困ったことの相談先 問19 あなたが、お子さんのことで悩んだり困っているときに相談する相手は誰(どこ)ですか。(○はいくつでも) ★CSW(コミュニティ・ソーシャルワーカー) 障害、介護、子育てなど福祉の各分野の枠を超えた様々な課題に対応する地域福祉の専門職です。 行政、民生・児童委員、社会福祉協議会などと協力し、支援につながらず困っている人や制度の狭間にいる人に寄り添った支援を行います。 POINT ・【全 体】家族・親族が最も高く8割近い。事業所・施設職員、教職員も高く5割台。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて相談支援専門員や病院など専門的な相談先の割合が高い。 9.福祉サービス等について(問20〜問21) (1)利用したい福祉サービス等 問20 以下の福祉サービスの中で、利用したいサービス・場所はありますか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】放課後等デイサービスが最も高く7割。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて移動支援、ショートステイなど生活の自立や次のライフステージに進むためのサービスへの関心が高い。 (2)必要なサービスの利用状況 問21 お子さんは現在、必要なサービスを利用できていますか。利用できていない場合は、どうして利用できていないか回答してください。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】7割が必要なサービスは利用できている。一方、利用できていない理由として、事業所や人員の不足、必要な日・時間に利用できないが5割台と高い。 10.災害への備えと災害時の対応について(問22〜問23) (1)災害が起きたときに備えて準備しているもの 問22 あなたは、災害が起きたときに備えて準備しているものはありますか。(○はいくつでも) ★避難行動要支援者名簿 災害対策基本法に基づき、災害が起こったときに、自力で避難することが困難な方の「名簿」を作成し、災害時の安否確認や避難支援を行います。一定の要件の方は自動で登録されるほか、希望により名簿に登録することも可能です。 POINT ・【全 体】7割半ばが水や食料を備え、生活用品や医療用品の準備も3割台。 一方、避難行動要支援者名簿の登録、医療情報の確認、防災手帳(個別支援プラン)など、個別の備えは1割未満。 ・【年齢別】年齢で大きな差はなく、「物はあるけれど動けない」状況に陥るリスクが共通している。 (2)災害時に必要な支援 問23 あなたやお子さんは、災害発生時や避難所での生活においてどのような支援が必要ですか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】避難所で必要とされる支援は安否確認、障害への理解、情報提供が上位で4割台。個別的な配慮よりも安否、理解、安心のための支援が高い。 11.権利擁護について(問24〜問27) (1)「障害者虐待防止センター」の認知度 問24 あなたは、区役所2階にある「障害者虐待防止センター」に相談や通報ができることを知っていますか。(○は1つ) POINT ・【全 体】「障害者虐待防止センター」の認知度は1割を超える程度で低い。センターについての情報が保護者に十分に届いていない。 ・【年齢別】特に0〜5歳ではさらに低く1割未満。 (2)「成年後見制度」の認知度 問25 あなたは、「成年後見制度」(★)を知っていますか。または、利用したいですか。(○は1つ) ★成年後見制度 精神上の障害(認知症、知的障害、精神障害など)により、不利益を被らないよう、自分ひとりで判断することが難しい方の権利を守る制度です。成年後見人などがこうした方の意思を尊重し、その人らしい生活を守るため、法律面や生活面で支援するしくみです。具体的には、介護サービスや医療を受ける際の手続きの支援、預貯金の引き出しなど日常生活における金銭管理などの支援、財産管理の支援などがあります。 POINT ・【全 体】「成年後見制度」の認知度は5割半ばと半数を超えるものの、実際の利用は0.4%とごくわずか。 ・【年齢別】15歳以下では認知・利用の関心がともに低い。 (3)「障害者差別解消法」の認知度 問26 あなたは、「障害者差別解消法」(★)を知っていますか。(○は1つ) ★障害者差別解消法 全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的とした法律です。(平成28年4月施行) 「障害者差別解消法」では、障害者に対する「不当な差別的取り扱い」が禁止されるとともに、「合理的配慮の提供」が求められます。 POINT ・【全 体】「障害者差別解消法」の認知度は4割。 ・【年齢別】0〜5歳の保護者では法律名も内容も知らないが7割を超え、年齢によって認知度・内容理解に差がある。 (4)児童がこの3年間に差別をされたと感じたことの有無 問27 あなたは、お子さんに関して、この3年間に差別をされたと感じたことがありますか。(○は1つ) POINT ・【全 体】3割近くが差別を感じたことがあると回答。 ・【年齢別】13〜15歳で感じたことがあるが高くなり、16〜17歳になるとわからないが減少。 (5)差別をされたと感じた内容 問27で 「感じたことがある」 と回答された方 問27−A @どこで、A誰から、Bどのような差別をされたと感じましたか。(○はいくつでも) @どこで POINT ・【全 体】差別を感じた場所として、保育園や幼稚園・学校が7割超えで、すべての年齢で最も高い。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて差別を感じた場所は多様化し、保育園や幼稚園・学校の割合は減少。 A誰から POINT ・【全 体】差別を受けた相手として、学校・事業所・施設の職員が最も高く4割超え。 ・【年齢別】関係性が広がるにつれて13歳以上では友人・知人や知らない人の割合も高い。 Bどのような差別 POINT ・【全 体】差別の内容は、いやな気持ちになる発言・暴言が7割近く、年齢を問わず高い。 ・【年齢別】13〜15歳では入れてもらえない・対応してもらえないと感じる経験が7割半ばと高く、16〜17歳では情報が得られない、後回しにされるなど対応面も目立っている。 (6)差別をされたと感じたときの相談先 問27で 「感じたことがある」 と回答された方 問27−B 差別をされたと感じたとき、誰またはどのようなところに相談しましたか。(○はいくつでも) ★内閣府:障害者差別に関する相談窓口「つなぐ窓口」 障害者差別解消法に関する質問に回答し、障害を理由とする差別に関する相談を適切な自治体や各府省庁の相談窓口へ円滑につなげることを目的とした内閣府の相談窓口です。適切な窓口へ導く役割を果たします。祝日・年末年始を除く毎日10時から17時まで電話相談、ほかメール相談もあります。 POINT ・【全 体】差別を感じたときの相談先は、家族・親族が最も高く4割近い。誰にも相談していないは3割超えで、年齢を問わず高い。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて身近な家族・親族に相談する割合は減少。 12.児童の将来の暮らしについて(問28〜問29) (1)将来の暮らし方 問28 あなたは、お子さんに将来どのように暮らしてほしいですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】ひとりで暮らしてほしい、家族と一緒に暮らしてほしいが高く、3割超え。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて障害者グループホームなどで暮らしてほしいが増え、16〜17歳では約7割。 (2)障害者グループホームや福祉ホームに入居したい目安 問28で 「障害者グループホームなどで暮らしてほしい」と回答された方 問28−A あなたは、お子さんに障害者グループホームに何年以内を目安に入居してほしいですか。(○は1つ) POINT ・【全 体】11年以上先が6割超え。 ・【年齢別】16〜17歳では10年以内が7割近く、年齢が上がるにつれて入居を現実的に捉えている。 (3)将来仕事に就くために重要と思うこと 問29 あなたが、お子さんが将来仕事に就くために重要だと思われることは何ですか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】コミュニケーション、知識・技術等の習得が高く6割台。 ・【年齢別】年齢が高くなるにつれて就職に向けた意識や企業・上司等の理解を求める割合が高くなり、スキルの習得から本人の意識を高めることや職場環境を重視することに変化している。 13.障害福祉などの施策について(問30) (1)自立した生活を送るために、重要と思う取り組み 問30 あなたは、障害のある人が、必要な支援を受けながら地域で自立した生活を送るために、重要と思う取り組みは何ですか。(○はいくつでも) POINT ・【全 体】相談支援や障害特性にあった保育・教育の充実が最も高く約7割。 ・【年齢別】年齢が上がるにつれて福祉人材の確保や余暇活動の充実が高く、加えて通所施設、緊急時対応、災害時支援なども高い。 第4章 資料 調査票 1.18歳以上の方向け調査票 2.18歳以上で知的障害のある方向け調査票 3.児童(18歳未満)の保護者向け調査票