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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「ゼネラルボンド株式会社」
接着剤製造からスタートし、建設物の補修補強分野へ
東急東横線都立大学駅から徒歩8分の閑静な住宅街の中にたたずむゼネラルボンドは、コンクリート建築物の調査から診断、改修、補強までを行う総合仕上工事の会社。ビルや公共建築構造物の補修や耐震関連で重要な役割を果たしている、補強のスペシャリストです。「簡単に言うと、壁などに入ったヒビを接着剤で埋めていく仕事ですね。父が創業して、その後を母が継ぎ、私で三代目。現在は長男に代替わりしています」とは、同社代表取締役会長の後藤栄太さん。
同社の創業は1958年。工業や土木建築向けの接着剤の製造、販売からスタートしました。それが社名の”ボンド”の由来というわけです。
代表取締役会長の後藤栄太さん
「父が化学に詳しく、創業当初は水と混ぜてすぐに固まるセメントや水中接着剤等を自社開発していました。もともと土木建築を専門にしていたわけではありませんでしたが、日本の高度経済成長期と重なり土木建築関係の取引先が増え、その業界に進出していったわけです。当初はトンネルやダム等、土木関連の仕事が中心で、夜の仕事で危険を伴う作業に加え遠方の現場も多く、社員さんたちが疲弊してしまい、これらの仕事から撤退しました。また、その後、1978年に発生した宮城県沖地震で建物の被害が多く出たことから、接着剤の知見を活かして、建物の補修補強の分野に進出して、今に至っています。旧耐震基準のビルやマンションなどの大規模修繕、日常の雨漏り修繕のほか、鉄道の高架橋など主にコンクリート関連の補修をメインに手掛けています」
「ビルも年数が経つにつれて劣化していくので、一般的に12年から15年くらいごとに修繕する必要があると言われています。公共関連の土木構造体などは、50年を過ぎる建築物が急増し、今後その対策が急務となってきます。甚だ微力ながら、弊社の力を必要とする案件はまだまだ日本の各地にたくさんあると思います。今年で設立68年目を迎えますが、これまで特別なことをやってきたわけではありません。ただそこに需要があった。これがこれまで続いた理由の一つですね。私は、父が早くに倒れたこともあり、若いときにこの会社に入りました。新しい建物を建てることは好不況に左右されがちですが、すでにあるインフラは壊さない限り増えていく。耐震補強ができるという点で、専門性を出せるかなと考えています。接着剤を使用した補修補強工法も増え、創業当初、接着剤を扱っていたことは今でも活きていますね」
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