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ひとめぐり「書家 石川青邱さん」(区報令和7年5月15日号)
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プロフィール 石川青邱さん 自由が丘生まれ。本名・石川圭一。大学卒業後、会社勤務を経て、35歳で書家として独立。日展準会員、読売書法会常任理事などを務める。自由が丘で、書道教室「書道研究尚美社」を主宰。 |
感受性豊かな子どもたちに、書の展覧会を通して、何かを感じる体験をしてほしいです
文字を絵や図形として捉えるような子ども時代
今年2月に、きらびやかで美しい様を意味する「彪如(ひょうじょ)」と書かれた書道作品が区に寄贈されました。日本最大の総合美術展覧会、日展で狭き門である特選を2度受賞し、現在第一線で活躍する書家の石川青邱さんによるものです。
石川さんは緑ヶ丘小学校出身で、近所の書道教室に通ったことが書家になるきっかけだったそう。「通い始めてすぐに、筆ならではの独特なタッチに惹かれました。もともと絵を描くことが大好きで、文字が人の顔や動物の形に見え、絵や図形として捉えるような感覚がありました」と、当時から書への感性が芽生えていたことをうかがわせます。
その後、中学・高校時代に習った書道の先生の影響もあり「実家のカメラ店を継ぐと思っていた両親の反対を押し切って、書道で知られる大東文化大学文学部中国文学科へ進学しました」。
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