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ひとめぐり「碑文谷風船団代表 門司隆明さん」(令和7年7月15日号)
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プロフィール 門司隆明(もんじ たかあき)さん バルーンアートで地域活性化を目指す団体「碑文谷風船団」の代表。建設コンサルティングに従事する傍ら、休日を利用してボランティア活動を行っている。地域行事での風船配布のほか、風船教室やイベント会場の飾りつけなど、その活動内容は多岐にわたる。 |
目黒の子どもたちに、笑顔の風船を届けたいです
世代を超えてつなぐ地域への思い
碑文谷風船団としてボランティア歴10年目を迎えた門司さん。きっかけは、夏休みに子どもと行ったラジオ体操だったと言います。「私の子ども時代に指導員をしていたおじさんが、まだ現役だったんです。あれは衝撃でしたね。同時に、自分も前に立ってもっと地域を盛り上げなくてはと思いました」。その後、大岡山東住区住民会議の実行委員を務め、その中で風船づくりを通して地域活性化に尽力した先生こと、寺西さんと出会います。「先生に触発され、自分も地元のために貢献したいと思ったのが風船団の始まりです」
たかが風船、されど風船
「風船団といっても、我々はバルーンアーティストではありません。ただ作って渡すのではなく、その中で交わすコミュニケーションを大切にしています。まっすぐ長い風船が犬になったり、種から芽が出てお花になったり。会話しながら作っていると、子どもたちからよく「やってみたい」という声が聞こえます。彼らの笑顔や好奇心を生み出せるのは、とてもうれしいことですね」。
そんな門司さん、子どもたちと関わる中で、自分から「ありがとう」と言える子が少なくなったと感じるそう。「風船を渡す時に「何か言うことないかな」と声をかけることもあります。やっぱり自分が育った地域には、お礼の言える子が増えてほしいですから。あいさつでも感謝でも、当たり前の大切さがきちんと届くといいなと思います」
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