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更新日:2024年8月15日

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めぐろ区報令和6年8月15日号編集後記「悩みを抱える人への寄り添い方」

 

そばにいる、あなただから気が付けるコト。そばにいる、あなただから届くコトバ。

今号では、悩みを抱える人への寄り添い方をご紹介しました。

実は、当初の記事構成は“ゲートキーパーになるためには”といった視点から作成する予定でした。ですが、ゲートキーパーと聞いてピンとくる人は少ないのではないかと思い、まずは悩みを抱える人への寄り添い方から知ってもらおうと視点を変えてお届けしました。(筆者自身、入区当初にゲートキーパーと聞いてスポーツに関わることかなと思いました…)
ゲートキーパーという呼び方があると、資格の取得が必要なのかなど少し難しいことのように感じるかもしれませんが、ほんの少しの気遣いや行動で、悩みを抱えるかたに寄り添う人のことを言います。

今回のインタビューにご協力いただいたのは、NPO法人OVAに所属し、実際に悩みを抱えるかたの相談を受けている東原さんです。インタビューでは、とても優しくお答えいただく中で慎重に言葉を選んでいらっしゃる様子が伺えて、いかに毎日繊細なやり取りをされているのかを感じました。


専門家ではない私たちは、いざ周りで悩みを抱えているような人に気が付いたとき、どのように声をかけたらいいのか、そもそも声をかけてもいいのか、どんな風に接したらいいのか、とさまざまな考えを巡らせてしまうのではないでしょうか。そんなことを考えているうちにタイミングを逸してしまった…などもあるかもしれません。
実際、私自身が過去に友人の違和感に気が付いていたのに行動せずに後悔したことがあります。当時、遠方に住んでいた友人のSNSに違和感を覚えたのに、簡単に会うことができない距離だったこと、勘違いかも知れないとも思い、何も行動しませんでした。あの時、直接会えなくても電話やSNSで、たった一言「何かあった?」と連絡をして気にかけていることを伝えるべきだったと今でも思います。

身近な人の悩みに気づき、気持ちに寄り添った対応ができるように今号をお読みいただき、さらにゲートキーパーとして知識を深めたいというかたは区公式ウェブサイトで動画を公開していますので、ぜひご視聴ください。

普段の様子を知っているあなただからわずかな違和感に気が付くことができ、悩みを抱えるまでの相手のことを知っているあなたからだから寄り添う言葉が届くのです。
もしかしたら、初めはあなたの呼びかけに応じてくれないかもしれません。それでも相手にとって、あなたが待っていてくれること、あなたの存在を感じられることが大切です。
対面で会えない距離にいなくても、電話やSNSでもいいのです。
あなたからのメッセージを伝えてあげてください。


広報課:ちゃんみ

 

読んで答えて応募しよう!めぐろ区報読者プレゼント

めぐろ区報から出題するクイズの正解者に、抽選で区内のお店などから提供していただいた自慢の品物やサービスをプレゼントしています。

今回のプレゼントは、「詩のホワイトチョコレート「谷川俊太郎」」です。

プレゼント商品

 

提供していただいたのは、チョコレート専門店「EYECON SHOP」。パーシモンホールのすぐそばにあります。

外観

取材をさせていただくために住所を頼りにお店に向かうと、まず目に入ったのは、黒いアイアンフレームのガラスにコンクリートの壁や床…。店内のセンターのテーブルには、本らしきものや鉄板らしきもの、アクリルのケースの中には丸い板状のものが、美しく整然と並べられていて、まるでギャラリーのようです。初めて来た人は、誰もあまーいチョコレートが売られているお店と分からないんじゃないかと思います。

センターテーブル

センターテーブルにディスプレイされた商品。一見、どこにチョコレートがあるのかわかりません

 

こちらで扱っているのは、文字を印刷したチョコレート。今回のプレゼントもその中の一つです。
店のオーナーである益本さんの本業はアートディレクターで、以前から活版印刷(凸版にインクをのせて紙に転写させる印刷方法)にとても興味があったそう。独学で活版印刷の勉強するうちにその魅力にはまり、印刷物として試しにチョコレートを使ってみたら意外にもうまくいったことがきっかけで、活版印刷×チョコレートという発想の商品が誕生したそうです。

チョコレートに印刷されているのは、日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんや萩原朔太郎の詩の一節。心に響く印象的な文章が、チョコレートに美しく配されています。

アクリルケース

アクリルケースに並んでいるのは、谷川俊太郎の詩が印刷されたホワイトチョコレート

ブック型パッケージ

ブック型のパッケージ(別売り)もあります

 

おいしさへのこだわりも見逃せません。製造は人気のチョコレート工房、世田谷区深沢にある「ショコル」と島根県出雲市の「ラ ショコラトリー ナナイロ」によるもので、全ての商品がカカオ豆の焙煎から商品になるまでの全工程を一貫してつくるビーン・トゥ・バーチョコレートです。
「使用するカカオ豆は、エクアドル産やペルー産、ホンジュラス産、ドミニカ産など、さまざまな産地の豆を使っています。産地によって違う、味や香りを楽しんでいただけたら」と益本さん。試食もできるので、ぜひ。

個包装チョコレート

産地の違うカカオの味の違いを試すなら、個包装のチョコレートがおすすめ

 

ネット販売から始めたそうですが、直に商品を見てから購入したいとの声に応え、八雲にショップをオープンしたのは、昨年の12月のこと。
なぜこの場所を選んだのかを聞いてみたところ、「子どもを連れて「初めてのオーケストラ」を、パーシモンホールに見に来た時に、八雲の開放的な環境がとても気に入って、お店を開くならここがいいなと思ったんです」と益本さん。

看板

店先に置かれた、カカオ豆から生まれた女の子のイラスト入り看板

内観

店内にはチョコレートのオブジェとカカオの木が飾られています

 

チョコレートショップらしからぬ店構えに、「何のお店だろうと気になりながら、通り過ぎてしまわれるかたをよく見ます。私が店内にいると入ってきにくいのかなと思って、できるだけ店のバックヤードで仕事をするようにしているんですよ。見ていただくだけでもいいので、ぜひご入店いただいて、近くでチョコレートを見てもらえたらうれしいです」と話してくださいました。

カウンター益本さん

「奥のカウンターにいなければ、お店の裏にいるのでお声かけください」と益本さん

本業を兼ねてお店を営んでいるため、水曜日の定休日以外は、営業日と休業日は月ごとに変えざるを得ないそうです。ショップの営業日はウェエブサイトに掲載されているので、行く前にチェックしてくださいね。

EYECON SHOP
住所:目黒区八雲4-5-9
営業時間:11:00から18:00。不定休(水曜日は定休)
(営業日はEYECON SHOPのウェブサイトをご覧いただくか、お問い合わせください)
電話:03-6310-0446

広報課:ヤナミ

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