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めぐろ区報令和6年9月1日号編集後記「防災を日常に。」
大特集「防災を日常に。」
大正12年9月1日に発生した関東大震災をきっかけに、内閣府によって、毎年9月1日は防災の日、そして、防災の日を含む1週間は防災週間とされました。このことから区報では、令和3年以前は毎年8月25日号、以降は9月1日号で、防災に関する特集をお届けしています。
今年度は、「防災を日常に。」をテーマに、区民の皆さんからいただいた防災アイデアと、在宅避難についてご紹介しました。実は、私は4月に入区して広報課に配属されたばかりなのですが、思いもよらず、この特集のメイン担当に指名されました。課内で9月1日号の検討をする最初の編集会議では、とても緊張していたことを覚えています。それに加えて、私自身、普段災害への備えを全くしていませんでした…(2面でご紹介しているローリングストックという言葉を知らなかったほど)。だからこそ、自分だったらこれが知りたい、これだったら自分にも実践できる、と思えるようなものを紹介したいと強く思いながら、区報担当者として最初の大きな仕事に臨みました。
この特集で読者の皆さんに最もお伝えしたかったことは、日常生活の延長線上で、災害に備える方法はたくさんあるということです。備えが必要だと頭では分かっていても、何をしたらいいのかよく分からないし、時間もかかって大変そう…と思っているかたは多いのではないかと思います。私自身も、「備え」という言葉に難しそうな印象を持っていました。今までは何もできていなかったけれど、私も何かしなければいけないな、と考えた時にまず浮かんだのが、他の人はどのようなことをしているんだろう?という疑問です。この疑問をきっかけに、区民のかたにアイデアを募る、防災アイデア募集の企画が生まれました。2面で8個のアイデアをご紹介していますので、まず何をしようかと悩んでいるかたがいらっしゃったら、ぜひ参考にしてみてください。
防災アイデアのうち、袋に入れた水を冷凍保存というアイデアは、令和6年2月15日号のひとめぐりでご紹介した、チーム防災めぐろの前澤さんからいただいたものです。私でも簡単にできる…!と思い、早速実践中です。また、キャリーケースを備蓄庫にするというアイデアも印象的でした。というのも、この特集を担当してから防災への関心が高まった私は、携帯簡易トイレを購入し、ちょうどその収納場所に悩んでいるところだったのです。自宅に旅行用のキャリーケースがあるので、今後はその中に購入した用品を備蓄していこうと思います。紙面には載せきれませんでしたが、他にもいろいろなアイデアをいただきました。回答にご協力くださった皆さん、ありがとうございました。
袋に入れた水を冷凍保存
キャリーケースを備蓄庫に
また、8月8日に発生した日向灘を震源とする地震に伴い、南海トラフ地震臨時情報が気象庁から発表されました。政府による特別な注意の呼びかけは8月15日で終了しましたが、油断することなく、普段の生活から、災害に備えていきたいです。
物を準備しておくことだけが、備えではありません。家族と非常時の待ち合わせ場所を決めておく、棚の上に物を置かないようにする…など、心がけ次第でできることはたくさんあります。今号の特集をきっかけに、1人でも多くのかたが、「やれることからやってみよう」と前向きな気持ちになってくださったらうれしく思います。
編集後記デビューのたま子
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