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更新日:2025年3月17日

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めぐろ区報3月15日号編集後記「図書館の本の一生 本が届いてから役目を終えるまで」

今号は図書館特集として、“図書館の舞台裏”をお届けしました。普段何げなく手に取る本が、どのようにして選ばれ、本棚に並べられているのかご存じでしょうか。
図書館をよく利用しているかたに限らず、普段利用していないかたでも楽しく読み進められますので、ぜひ紙面でご覧ください。

舞台裏第2弾!図書館バックヤードツアー

冒頭で“図書館の舞台裏”とお伝えしましたが、実は過去のめぐろ区報で、同じく舞台裏をテーマに特集した号があります。その時の舞台は、めぐろ歴史資料館。
めぐろ歴史資料館では、展示されている資料がどのような道のりを経て、展示品となるのか、普段は知ることができない舞台裏を紹介しました。

令和5年めぐろ区報12月15日号表紙

令和3年めぐろ区報12月15日号中面

 

めぐろ歴史資料館の特集も私が担当でしたが、読者の皆さまから「普段知らない内容が紹介されていて面白かったです」「めぐろ歴史資料館に行ってみようと思います」などの反響をいただき、とても印象に残っている特集の1つです。

今号でも第2弾としてふさわしい特集になるよう企画を練り、楽しく読んでいただけるよう取材・紙面を制作しました。
今回は、八雲中央図書館が舞台です!

紙上バックヤードツアーを開催!

八雲中央図書館では、いつもは入ることができない書庫と図書館の仕事を紹介する「八雲中央図書館バックヤードツアー」を読書週間(10月27日から11月9日)に合わせて開催しています。大人気のイベントである、このバックヤードツアーの内容を紙面上で展開し、紙上でも体験できる紙上バックヤードツアーとして再現してみました。実際のバックヤードツアーでは紹介されない内容も盛り込んでいますので、ぜひチェックしてみてください。

さて、表紙を飾るのは八雲中央図書館の保存庫。この保存庫には、約18万冊の本が所蔵されており、中には昭和初期の目黒区の地図なども大切に保管されています。
“舞台裏”にフォーカスした号であることを表紙で伝えるべく、色合いを寒色系に編集加工することで“舞台裏感”を演出しました(保存庫の緑色のスイッチがいい味出してます!)。
タイトルが中央に入ることを想定し、撮影時に書庫の幅を微調整。サブタイトルもいい感じに書庫の側面に収めることができました。

令和7年めぐろ区報3月15日号表紙

令和7年めぐろ区報3月15日号中面

 

2面から3面にかけては、本が届いてから役目を終えるまでの流れを紹介。取材時に紙面と同じステップで解説していただきましたが、一番印象的だったのが、装備の作業。
紙面でもご紹介していますが、本を保護するためにフィルムカバーをかけますが、本の大きさ・形はさまざま。本に合わせて手作業で調整をしています。また、全ての本にフィルムカバーをかけているわけではありません。付録付きの本などには、付録部分が見られるようあえてフィルムカバーをかけていないとのこと。
装備の作業に限らず、取材する中で、図書館スタッフの読者に寄り添う気持ちが、本1冊1冊に込められているのだと実感しました。

装備の様子

 

区内には8つの区立図書館があります。どの図書館も1冊1冊丁寧に本を取り扱っています。ぜひ、近くの図書館でお気に入りの本を探してみてください!

(おまけ)撮影の”裏側”を紹介します

表紙撮影の裏側

表紙撮影の裏側です!

 

受け入れの裏側

「受け入れ」の撮影の様子

 

配架の裏側

「配架」の撮影の様子。手の位置など細かく調整しました!

 

保存庫の裏側

「保存庫入れ」の撮影の様子。高さを出すため、脚立に乗っての撮影でした!

 

集合写真の裏側

八雲中央図書館メンバーの集合写真。最初は緊張していましたが、徐々にいい表情になっていきました!

 

広報課:甘太郎

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