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更新日:2025年7月1日

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めぐろ区報令和7年7月1日号編集後記「保護司の活動と社会を明るくする運動」

特集「保護司の活動と社会を明るくする運動」

今回の特集では、保護司の活動と、社会を明るくする運動についてお届けしました。
「保護司」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような活動をしているのか、よく分かっていないかたも少なくないのではないでしょうか。実は筆者も、この特集を担当するまではまさにそうでした。そんな自分だからこそ、一人でも多くの区民のかたに、保護司や社会を明るくする運動について知っていただきたい、理解して温かく見守っていただきたい。そんな思いを持って、この企画をスタートさせました。

対象者への指導のやり方に正解はない

紙面でご紹介しているように、保護観察を受けている対象者と面談をし、助言や指導をすること(=処遇活動)も、保護司の仕事の一つです。非行や犯罪の内容は、対象者によって大きく異なります。紙面にもご登場いただいている目黒区保護司会会長の堀江さんによると、対象者の中には、自分でも知らないうちに特殊詐欺に加担させられてしまっていたなど、自覚なく保護観察を受けることになったケースもあるとのこと。決してひとごとではありません。
対象者と面談の約束をしていても、時にはすっぽかされてしまうこともあります。それでも、対象者との交流を決して諦めず、根気強く面談の約束をして、真摯に接し続けることを大切にしているそうです。指導の方法に明確な正解があるわけではなく、対象者のことを考えて、常に模索しながら、活動をされています。

撮影風景

表紙に使用している、会長の後ろ姿の写真の撮影風景。「地域」が今回の特集のキーワードの一つである
ため、目黒区の街並みを見て、会長が思いをはせているイメージが伝わるような構図にしました。

更生ペンギンのホゴちゃんには物語があります

2面に登場しているのは、更生保護マスコットキャラクターの、更生ペンギンのホゴちゃんです。クリっとした目と、丸みを帯びたシルエットがとってもかわいらしいですね。筆者はこの特集の編集作業中、密かにホゴちゃんを見ては癒やされていました。

ホゴちゃん

ホゴちゃんは、立ち直ろうとしている人をいつも温かく見守り、犯罪や非行のない幸せな社会を願う心優しいペンギンです。しかし実は、昔は悪いことばかりする非行ペンギンだった(!)とか。ホゴちゃんの更生物語は、法務省のウェブサイトからぜひご覧ください。

おわりに

目黒区保護司会は、今年で設立72年目。そして、社会を明るくする運動は、今年で75年目を迎えます。
表紙のキャッチコピーのとおり、立ち直りに寄り添う人、支える人が目黒区にいることを、この特集を通して知っていただけたかなと思います。大切なのは、立ち直ろうとしている人を受け入れる気持ちを持つことだと思います。社会で受け入れていくことが再犯を防ぎ、より明るい地域・社会を作っていくことにつながっているのだということを学びました。このことを理解し、実践してくれるかたが一人でも増えていってくれることを願っています。

広報広聴課:たま子

お問い合わせ

広報広聴課

ファクス:03-5722-8674

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