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めぐろ区報令和7年8月15日号編集後記 地域の人が主体の「手づくりのまち」 西小山
今号の特集では、「つながりつくるわたしたちのまち。」ということで、西小山の街づくりをご紹介しました。3年ほど前から、毎年ゴールデンウイークに西小山でお酒をたしなんでいる私、ちゃんみが取材しました。
区内初!住民主体で運営管理する区立公園
クラフトビレッジ西小山に隣接する公園、「にこまる MINE PARK」が、今年の4月1日に開園しました。地域住民のボランティア団体「にこまる MINE PARKの会」が運営管理し、にぎわいのある空間を創出しています。今年のゴールデンウイークにも西小山に訪れた際、公園では芝生の上でくつろぐ人、芝生の周りで追いかけっこする子どもたちの姿がありました。
今号の取材をした日も、ハンドメイドマーケットのイベントが開催され、公園には子どもが遊べるエア遊具が設置されるなど地域の人が集っていました。まさしくその名のとおり、「一人一人のmine(私)の想いが集まるみんなのpark(公園)」として、たくさんの笑顔が飛び交う空間となっていました。
表裏一体の防災を軸にしたまちづくり
「にこまる MINE PARK」は、普段の生活では地域のにぎわい創出の役割を担うと共に、災害時には、地域の人たちが一時的に集まれる広場としても機能することになります。そのため、公園には“西小山住民のための防災マップ”が公園に設置された地上機器にラッピングされています。
西小山駅周辺のマップに掲載されている「消火器」の位置は、本来の防災マップには掲載されていないのですが、地域のかたが歩いて確認し、掲載をしたものだそうです。この防災マップには、被災した時に絶対に探し、必要だと思う情報が細かに記載されていて、地域の人を想う気持ちが表れていると感じました。
西小山駅周辺情報
広域情報
建物を建て替える、道路を拡張するなどのハード面の取り組みだけでなく、地域住民の関わりを増やし、いざという時の結束力を高めるソフト面の取り組みにも力を入れる西小山の皆さん。防災力を高めるための取り組みの模様は、昨年末、めぐろプラスで「ヤシノソ(めぐプラ ライター)」が取材しています。
西小山住民の誇り、まだまだ見逃せない西小山
取材を通して、西小山の皆さんの中にあるシビックプライドを感じ、まだまだこれから!というお話もたくさん聞かせていただきました。
無電柱化のリアルが見られる街(にこまる MINE PARKを境に、無電柱化されている道路とまだ電柱が残る道路が一目りょう然である)だという話や、公園を活用した新たな企画、周辺に住む人たちとの関わりのヒントなど次から次へとあふれるアイデアを聞かせていただきました。
訪れるたびに発展するまち、西小山。
お住まいのかたは愛着を深めていただき、まだ西小山を訪れたことがないかたには、訪れるきっかけとなるようでしたら嬉しいです。
おまけ 地域の声に応える区の担当職員
「西小山は、地域全体が団結して取り組むまちで、防災力向上の取り組みや公園の運営管理も皆さんからの声があってできている。ぜひ、西小山のまちの皆さんを取材してほしい」
今回の特集につながる打ち合わせや、特集の取材をする中で、地域の皆さんの熱量とそれに負けない担当する区職員の熱量にも圧倒されました。
これまで、西小山を訪れる度に“居心地がいいな”といったふわっとした印象を持つ程度だったのですが、同僚でもある木密地域整備課の担当者の熱量に後押しされ、「これは絶対に特集で紹介したい!」と強く思い、今回の紙面を完成させました。
広報広聴課:ちゃんみ
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