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めぐろ区報令和8年2月1日号編集後記「特殊詐欺防犯アップデートガイド」
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編集後記 特集を担当した職員が、取材の裏話や紙面で伝えきれなかったことをつづっています。めぐろ区報をもっと身近に感じていただけるよう、記事づくりで感じたことや、取材のちょっとしたエピソードをお届けしています。 |
目黒区の被害金額は前年の2倍!
11億500万円。
これは、令和7年に目黒区内で発生した特殊詐欺の被害金額です。(令和7年12月末時点。暫定・千円以下切り捨て)
「自分は大丈夫」「どうしていまだ被害に遭う人がいるの?」と思っているかたも少なくないかもしれませんが、令和7年の被害金額は、前年の令和6年と比較しても倍近くになっています。
今なお被害の拡大がとどまることを知らないという現実を直視すると、「特殊詐欺の手口が進化している」「我々の対策もアップデートしていかなければならない」という認識は、誰もが持たなければならないものだと思います。
最近の特殊詐欺被害
固定電話を使う高齢者だけが狙われていた時代は終わり、スマートフォンを持つ若い世代にも、SNSやショートメッセージを入り口とした詐欺が次々と仕掛けられています。
最近特に被害が増えているのが「ビデオ通話型の詐欺」です。
画面越しに警察官が登場し、偽の警察手帳や逮捕状を見せて信じ込ませるというもの。最初に聞いたときはドラマの話かと思いましたが、実際に区内でも複数報告されているとのことです。
区報の紙面でもお伝えしましたが、警察官がビデオ通話に誘導することはありえません!
不審な電話や、ビデオ通話を着信した場合は、お住まいを管轄する警察署にご連絡ください。
目黒区を管轄する警察署
- 目黒警察署 03-3710-0110
- 碑文谷警察署 03-3794-0110
また、警視庁の防犯アプリ「デジポリス」では、国際電話のブロックや、警視庁がこれまで把握した犯行利用番号をブロックする機能が搭載されているので、新たな防犯対策として、是非スマートフォンにインストールをお願いします。

こちらは実際のデジポリスの画面。現在地近くのアポ電(特殊詐欺や強盗の犯人が、犯行前に警察官・区職員・親族などを装って家庭の資産状況、家族構成、在宅時間などを聞き出す電話)の情報や、不審者情報などが確認できるほか、防犯ブザーなど、さまざまな機能が搭載されています。
他にも、インターネットバンキングを悪用した手口も急増しています。スマートフォンで完結してしまうため、窓口やATMで周囲から止められる機会がなく、気が付いた時には高額な被害になっていることが多いそうです。
スマートフォンやパソコンで送金できるインターネットバンキングは、便利な一方で、IDやパスワードを盗み取られ、口座から預金を不正に引き出されるといった手口も増えているとのこと。
「気が付いたら数分で数百万円が送金されていた」という話を聞くと、便利さの裏側に潜む危険を改めて実感します。
進化する手口に、置いていかれない「対策」を
紙面で紹介した「デジポリス」の国際電話ブロック機能や自動通話録音機の活用は、まさに「進化する詐欺」に対抗するためのアップデートされた対策。便利なアプリや機械を積極的に取り入れつつ、「知らない番号には出ない」「ATMで還付金は受け取れない」といった基本的な心構えも、同じくらい大切です。
そして、一番危険なのは「自分だけは引っかからない」という思い込みです。
私自身も、取材前はどこかでそう思っていたのかもしれません。ですが、手口がここまで巧妙化し、SNSやインターネットを日常的に使う若い世代まで狙われる今、誰もが被害者になり得るのだと、改めて実感しました。
日々の暮らしの中で、少しでも違和感を覚えたときに、勇気を持って立ち止まり確認すること。
そして、一人で抱え込まず、家族や友人、警察に相談すること。そんな小さな習慣の積み重ねが、被害を防ぐ大きな力になると感じています。
記事で紹介した対策を身近な家族に共有するほか、「知らない番号には出ない」といったシンプルな習慣を続けましょう。
小さな行動が、自分だけでなく大切な誰かを守るきっかけになります。
詐欺の手口は変わり続けますが、我々の意識も常にアップデートしながら、安心して暮らせるまち・めぐろであり続けたいと強く思いました。
広報広聴課:ろーれる
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