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更新日:2025年4月1日

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特集

校歌に託す想い

目黒南中学校・目黒西中学校の校歌をお届けします

 

この4月、第七中学校と第九中学校が統合して「目黒南中学校」、第八中学校と第十一中学校が統合して「目黒西中学校」が開校します。
新校のシンボルとなる校歌や校章、スクールカラー、標準服について、生徒たちがアイデアを出し合ったり、実際の検討や制作に参加したりして、新校の開校に向けて準備を進めてきました。
今号では、校歌に込めたさまざまな想いを紹介。母校の思い出や歴史を新校へと受け継ぐため、ワークショップや音源制作など、プロのミュージシャンと生徒たちが一緒に進めてきた校歌制作の様子をお伝えします。

開校までの歩み
両校の開校に向けた取り組みは、区ウェブサイトでご覧になれます。

南部・西部地区の学校統合を見る

旧校の校歌を公開
目黒デジタルアーカイブ100で、閉校した4つの中学校の校歌のほか、生徒の思い出の写真などを紹介しています。

目黒デジタルアーカイブ100を見る

お問い合わせ:教育政策課(電話:03-5722-9301、ファクス:03-5722-9332)

目黒南中学校

目黒南中学校の校歌(開校に向けた取組)を見る

校歌制作ワークショップ

目黒南中学校の校歌は東京音楽大学と連携し、シンガーソングライターの中西圭三さんと東京音楽大学教授の堀井勝美さんと共に制作が進められました。
全3回で行われたワークショップは、生徒の意見を聞きながら作詞・作曲が進められ、大学内の音楽スタジオで歌唱を録音するなど、東京音楽大学の専門性を生かした制作活動が展開されました。

中西さん・堀井さんへインタビュー

中西圭三さん

歌手活動のほか、ヒット曲「Choo Choo TRAIN」などの作曲を手掛ける。

堀井勝美さん

東京音楽大学音楽学部作曲指揮専攻「作曲」卒業。映画「ドラえもん」シリーズなど、多数の作品の作曲・プロデュースを手掛ける。

オファーを受けた時の心境

堀井

私は、もう二つ返事で引き受けました。ワークショップで生徒たちと一緒につくり上げる中で、曲のクオリティーを保つことができるのは中西圭三さんしかいないと思い、声をかけました。

中西

こんな光栄なことはないので、「ぜひやらせてほしいです」とお答えしました。実は目黒南中の学区の地図を見た時にすぐ、僕が以前住んでいたエリアだと思い出しました。デビュー前に「Choo Choo TRAIN」や「Woman」を書いていた頃で、校歌をつくりながら当時の記憶がよみがえりました。オファーをいただいた後、目黒のまちを歩きながら四季折々の景色を思い出し、生徒たちが歩んでいく道の景色をイメージできるようなフレーズを、歌の中に入れ込めたらいいなという想いがありました。

完成した校歌への想い

堀井

ワークショップ1回目は作詞。生徒から入れてほしい言葉を出してもらい、中西さんの想いも入れてまとめてくれました。2回目の時にはもう、おおよその歌詞とメインのメロディーが出来上がってきて、中西さんがその場で「こんな感じはどうかな」と、ギターで弾き語って。そこからもっと「こうしたい、ああしたい」とみんなで話し合いました。3回目はレコーディングに向け、ピアノ伴奏で全員で歌ったんですよね。

中西

生徒たちから挙がった言葉がすごくリアルで。日々の生活の中からとった言葉は、なかなか歌にしにくいのですが、季節感を持たせつつ歌の中に封じ込めることを心がけました。卒業式などで歌う時、思い出がよみがえってくるような歌になればと思っています。
また、歌詞の中に「七つの海をゆこう」「九思(きゅうし)の教え」という言葉を入れました。七中と九中の誇りが香り立つように、卒業生の皆さんにとっても自分たちの学校の遺伝子のようなものを感じてもらえたらうれしいです。

何十年も歌い継がれていくこと、新校への期待について

中西

長い歴史のある七中と九中を「暖かい風」、つまり「南の風」と捉えて歌詞に込めているのですが、新たに「風」を生めるような学校にしていってほしいですね。新しい学校だけれど、脈々と続いた歴史があっての今なんだっていうことを感じてもらえる、次の世代にバトンを渡していける歌になってくれたらいいなと思います。

吹奏楽音源収録

両校の吹奏楽部の生徒有志が参加して、東京音楽大学吹奏楽アカデミーの学生と一緒に校歌の音源収録が実施されました。

参加した生徒 VOICE

プロの音楽制作現場で、音大生に囲まれて演奏できて本当に感動しました

新しい校歌を聴いた時に、「自分で吹いたな」と思い出せるのがとても幸せだと思います

新しい歴史が始まるという新鮮な気持ちで演奏できました

めぐろプラス公開中!

校歌制作ワークショップと吹奏楽音源収録の様子を、ぜひご覧ください。

中西圭三さんと一緒に!新しい中学校の校歌制作ワークショップが始まりましたを見る

目黒西中学校

目黒西中学校の校歌(開校に向けた取組)を見る

校歌制作ワークショップ

目黒西中学校の校歌は株式会社ホリプロと連携し、シンガーソングライターの植村花菜さんと共に制作が進められました。
ワークショップは各中学校の音楽室で開催され、学校の思い出や新校に引き継ぎたい想いをフレーズで出し合ってサビを完成させるなど、参加した生徒一人一人の想いを尊重した制作活動が展開されました。

植村さんとワークショップ参加生徒座談会

植村花菜さん

平成22年発表の「トイレの神様」がロングヒットを記録。
その後も楽曲制作とライブを中心に精力的に活動を展開。
ニューヨーク在住。

ワークショップで大切にしたこと、感じてほしかったこと

植村

生徒の皆さんの想いを引き出すことを何よりも大切にしました。現在の学校への想いや新しい学校への期待を一人一人が言葉にすることで、自分自身との向き合い方も見えてきます。ワークショップを通して、自分の想いに気付いてほしかったのが一番です。

生徒

最初は、私なんかが行っていいのかと緊張していました。
でも、参加してみたら、とても柔らかい雰囲気で話しかけてくれ、私たちの気持ちを引き出してくれました。

ワークショップはどのように進めましたか?

植村

まず、新しい学校への期待や、八中と十一中にまつわる「言葉」をたくさん挙げてもらいました。みんなの言葉から歌詞をつくって、あとは言葉から自然と出てくるメロディーを私が受け取ったという感じです。私はまとめただけで、みんなの言葉から生まれた校歌なんです。

生徒

両校の象徴の白鷺(シラサギ)や月桂樹(ゲッケイジュ)というフレーズを入れたいことや、校歌とJ-POPの中間のような校歌にしたいという難しいお願いもしました。
自分たちの出した言葉が、歌詞に反映されていく過程を直接見られたことは、とても貴重な体験だったなと思います。

完成した歌詞を見た時、歌を聴いた時の感想は?

生徒

音程が高めで、明るく自由な感じがして、すてきな曲だなと思いました。

生徒

「たくさんの日々をこの場所で過ごし」というフレーズが好きです。生徒同士の心の距離が縮まるか心配だったのですが、このフレーズが入っているだけで、みんなで過ごしていこうという気持ちになり、距離が一気に近付いたように感じました。

生徒

歌詞を見ると、共感できるフレーズがたくさんあるので、全部私が出したような気持ちになります。みんなでつくるってこういうことなんだなと思いました。

植村

みんなの共通した想いが込められた歌だから、全部自分が出したという気持ちになることも分かります。何十年も歌い継がれる曲をつくったことを、これからもずっと誇らしく感じてもらえるとうれしいです。

合唱音源収録

両校の生徒有志が参加して、本格的なスタジオで合唱の音源収録が実施されました。

めぐろプラス公開中!

校歌制作ワークショップと合唱音源収録の様子を、ぜひご覧ください。

未来へ紡ぐ新しい校歌制作 目黒西中学校第1回校歌制作ワークショップがいよいよスタート!を見る

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