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ライフライン寸断時の新たなトイレ対策 平時も災害時も「使える」循環型トイレを導入しました!(令和8年4月20日)
目黒区は、中目黒駅から徒歩10分ほどに位置する区立中目黒公園(目黒区中目黒二丁目3番14号)に災害対策として循環型トイレを設置しました。大規模災害時にトイレが利用できないことによる衛生環境の悪化や健康被害を防ぐため、帰宅困難者が多数発生することが想定される中目黒駅・目黒駅周辺における新たなトイレ対策として整備し、本日(令和8年4月20日)より運用開始しました。
循環型トイレの特長
1. バイオ分解処理によって大腸菌を殺菌処理するため、悪臭がなく清潔に保てます。
2. 上下水道への接続が不要で、上下水道が利用できない場合にも使用できる水洗トイレです。
3. 太陽光発電設備や蓄電池を備えており、停電時にも使用できます。
4. トラックに乗せて移設ができるため、区立中目黒公園だけでなく、発災時の状況に合わせた柔軟な運用が可能です。

設置の経緯
これまで日本で発生した大規模地震では、ライフラインが被害を受け、水洗トイレが使えなくなる状況が繰り返されてきました。水洗トイレが機能しないと排泄物処理が滞り、感染症や害虫の発生など、衛生環境の悪化につながります。加えて、トイレ利用を控えることで水分・食事摂取が不足し、脱水や栄養状態の悪化を招く恐れもあります。
首都直下地震では帰宅困難者への対応が大きな課題です。救急救命活動が優先されるため、帰宅困難者は発災後3日間を目安として無理に移動せず、会社や学校、一時滞在施設等での避難が求められており、発災直後には中目黒駅・目黒駅周辺や山手通り沿いに多くの人が滞留すると見込まれています。
このような状況を踏まえ、中目黒駅・目黒駅の両駅の間に位置し、火災の延焼や輻射熱から避難するための広域避難場所にも指定されている区立中目黒公園に、災害時の帰宅困難者のトイレ対策として循環型トイレを設置することとしました。
循環の仕組み

便器から流れてきたし尿は、まず、バクテリアの働きにより、大腸菌等の細菌類を生分解処理します。その後、膜によるろ過処理を通じて、し尿中の細菌類や原虫類を強制的に除去します。さらに、オゾン添加とUV照射により、洗浄された水の着色抑制と除菌・消臭を行います。最後に活性炭フィルターを通すことで、最終的なフィルタリングを行い、洗浄水は便器へ再び戻っていきます。
微生物処理層に沈殿するトイレットペーパー片などの固形物は、汲み取りが必要なタンクに取り込まれますが、運用開始から汲み取りまで4,000回分、10日間程度の連続使用が可能です(注記)。
注記:トイレの利用時間について、1日当たり16時間(夜間帯を除く)、1回当たり5分間と仮定した場合
区長コメント
目黒区はこのたび、区立中目黒公園に災害対策として循環型トイレを設置しました。災害時の衛生環境の確保は、命を守るために欠かせない要素です。とりわけ、中目黒駅・目黒駅周辺では多くの帰宅困難者が滞留することが想定されており、災害時のトイレ対策は重要な課題です。
今回導入する循環型トイレは、上下水道が止まっても使え、臭いが少なく衛生的で、停電時にも稼働できる──まさに“災害に強いトイレ”です。さらに、状況に応じて移設できる柔軟性も備えており、大規模災害時の現場ニーズに的確に応えることができます。
目黒区は、「災害時に本当に役立つ備え」を重視しながら、防災力の向上に取り組んでいます。今回の循環型トイレ設置は、その取り組みを大きく前進させるものです。
今後も「さくら咲き 心地よいまち ずっとめぐろ」の実現に向けて、誰もが安心して過ごせるまちづくりを着実に進めてまいります。
その他の災害時のトイレ対策
目黒区では、避難所でのマンホールトイレ等の整備や簡易トイレの計画的な備蓄を進めているほか、さらに令和7年度は災害用トイレトラックを導入し、災害時のトイレ環境の改善を推進しています。
令和8年4月より循環型トイレの運用を開始しました
本件に関するお問い合わせ先
危機管理部防災課防災係
電話:03-5723-8176
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