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更新日:2025年7月1日

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寄り添う人、支える人がいる。

特集

保護司の活動と社会を明るくする運動

「犯罪や非行に至った人が罪を反省し、立ち直ろうとする。そんな時に寄り添い、社会復帰を助けるのが保護司の仕事です」。そう語る区の保護司会会長、堀江さんに地域における保護司の役割や、7月が強調月間である「社会を明るくする運動」についてお聞きしました。

お問い合わせ:健康福祉計画課地域福祉推進係(電話:03-5722-9836、ファクス:03-5722-9347)


目黒区保護司会会長
堀江久教さん
地元のかたの推薦で保護司としての活動をスタート。
保護司の活動は26年目。

1 保護司の活動とは

犯罪や非行に至った人の立ち直りを、支える。

非常勤の国家公務員とされている保護司ですが、給与は支給されません。ですから、民間のボランティアですね。そんな保護司の仕事は、大きく二つあります。一つは処遇活動といって、保護観察を受けている対象者と月2回ほど面談をして助言や指導を行う仕事。もう一つは地域活動。これが社会を明るくする運動です。対象者が地元に戻ってきた時に温かく受け入れてもらえるよう、広報や啓発運動を通して地域住民の理解を促すのが目的です。スムーズな社会復帰がかなうよう、対象者と地域、両方に向き合う日々を送っています。

保護司の役割・活動

保護司とは、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間ボランティア

処遇活動

犯罪や非行をした人に立ち直りのための指導・助言を行う

地域活動

地域住民に立ち直り支援への理解・協力を求める

2 社会を明るくする運動とは

立ち直りを、地域の力で支える。

かつては保護司と対象者1対1で更生を目指していましたが、今は地域と連携しながら犯罪や非行の予防活動をすることが重視されています。そのために全国的に進められているのが、社会を明るくする運動です。過ちを犯した人も、更生すれば社会に戻ってくる。その際に一緒に暮らしていく地域住民の理解を深めておかなければ、いつかまた問題が起きて、安全・安心が崩れてしまいます。更生に向けて努力している人の未来を信じて寄り添うだけでなく、社会に戻った時に安心して暮らせる土台作りをすることも我々の大切な仕事です。

社会を明るくする運動

犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、安全で安心な社会を築くために行われる全国的な運動です。強調月間である7月、あなたも社会を明るくする運動に参加してみてはいかがでしょうか。

更生ペンギンのホゴちゃん

幸福(しあわせ)の黄色い羽根がシンボルマーク

Time with Hope 進む、希望とともに。というキャッチフレーズが記載された、第75回社会を明るくする運動のポスター

3 保護司と区の関わり

再犯を防ぎ、地域の「安全・安心」を支える。

今、特に力を入れているのは地域活動。対話集会や総合庁舎でのお茶会、区内イベントへの参加など、多くの活動に取り組んでいます。「保護司の顔を知ってもらうだけでなく、更生に向けて努力している人たちの存在にも目を向けてもらえたら」。そんな思いで続けています。対象者の中には頼れる人や居場所がなく、孤立から再犯に至る人もいます。そうした「生きづらさ」に耳を傾け、社会との接点をつくるのが保護司の役目です。個人を支えると同時に、地域とつなぐ。その両方の働きかけが再犯防止に大きく寄与し、地域の安全にもつながると感じています。

立ち直りを阻む生きづらさ

孤独・相談相手がいない、薬物依存がある、住む所がない、仕事がない

こうした生きづらさに寄り添う存在として保護司が求められている

一円玉募金運動

昭和52年、区の保護司たちの間で「年間を通してできることはないか」と発案されたこの取り組み。更生援護金として役立たせるため、引き出しの中などに忘れがちな一円玉を集めようと区民に呼びかけたのが始まりです。令和6年度は625,314円が集まりました。募金は更生保護法人東京都更生保護協会へ寄付され、事業支援に活用されます。

更生保護サポートセンター

更生保護の活動拠点として、保護司会が運営する施設。総合庁舎本館6階にあり、対象者との面談にも使用されています。

フットサル教室

未来を担う子どもたちの健全育成を図るため、目黒区サッカー協会の協力を得て開催しています。

駅頭・街頭広報活動

駅前などでポケットティッシュや救急ばんそうこうなどを配布して、活動の趣旨を呼びかけます。

小・中学校保護者等との対話集会

小・中学生の子どもを持つ保護者などが集まり、子どもの非行問題などについて意見交換を行います。

ミニ集会

区内小・中学校や町会・自治会で、薬物乱用防止などの講演を実施。子どもたちが明るい未来を歩むための手助けをしています。

共に支える私たちの思い 目黒区保護司会で活動するかたの声

更生保護サポートセンターを気軽に立ち寄れる場所に

更生保護サポートセンターの存在や、そこでの保護司の活動を広く知ってもらうために、パンフレットを作って呼びかけを行っています。「サポートセンターの保護司に、ちょっと相談してみよう」。地域のかたがそんな風に思える場所になってほしいです。


相談役
山本弘美さん

対話により、犯罪のない明るい社会づくりを

社会を明るくする運動の対話集会とフットサル教室を担当しています。今年の対話集会のお相手は、高齢者の訪問や見守り活動を通して地域に深い理解がある民生委員・児童委員のかたがた。知恵を出し合い、一緒に「住みよい目黒」をつくりたいです。


地域活動部長
小杉一嘉さん

温かく、優しい地域づくりに貢献したい

保護司会の業務を円滑に進めるために、他部署への連絡や調整をするのが私の仕事です。保護司の活動は7 年目。寄り添う意識を持ちながら、日々活動をしています。この仕事を通じて、支援の輪が自然と広まるような地域づくりに貢献できればと思います。


総務部長
森山尚直さん

みんなで「社会を明るく」!区民の皆さんが参加できること

社会を明るくする運動への参加に特別な資格は必要ありません。今日からできることもあるので、ぜひ実践してみてください。

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