更新日:2025年8月28日

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感染症流行情報 百日咳が流行しています

百日咳の流行情報

百日咳は、2018年1月1日に全ての医師が届け出を行う5類全数把握対象疾患となりました。百日咳を診断した医師は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、届け出を行います。

2025年は1年の途中ですが、すでに東京都・全国ともに全数把握の開始以来、最多の報告数となっています。報告数は高い値で推移しており、今後も流行が続くことが予想されます。

百日咳は1歳未満、特に6カ月未満の乳児は重症化しやすく、まれに命を落とすことがあります。
百日咳の予防にはワクチンが有効です。定期接種の対象となる生後2カ月になったら、すぐにワクチンを接種しましょう。

東京都では10代、次いで5歳から9歳までが最も多く報告されています。きょうだいからワクチン未接種の新生児・乳児へ感染させることがあるので注意が必要です。

百日咳にまだまだ注意!(都民向け情報リーフレット)(PDF:557KB)
百日せきにご注意ください(PDF:648KB)

百日咳の発生状況

東京都の発生状況は以下のリンクをご参照ください。
百日咳の流行状況(東京都 2025年)

百日咳とは

百日咳とは、百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作を呈する急性の気道感染症です。

年齢を問わず感染しますが、小児が中心となっています。1歳未満の乳児、特に生後6か月未満の乳児は重症化しやすく、まれに死に至ることもあります。

また、成人では、咳は長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多く、百日咳にかかったと気づかずに、新生児や乳児へ感染させてしまう場合があるため注意が必要です。

治療は基本的にマクロライド系抗菌薬で行いますが、抗菌薬が効かない百日咳菌が増加しているため注意が必要です。

感染経路と予防のポイント

百日咳は、患者の咳やくしゃみのしぶきに含まれる百日咳菌により、飛沫感染・接触感染で広がります。
咳が出るときはマスクを着用するなど、咳エチケットを実践しましょう。帰宅時や食事前、トイレを使用した後は石けんによる手洗いを励行しましょう。

予防にはワクチンが有効です。百日咳は定期予防接種が行われています。
定期接種の対象となる生後2カ月になったら、すぐにワクチンを接種しましょう。
DPT-IPV-Hib 5種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・インフルエンザ菌B型(ヒブ))ワクチン予防接種

また、定期予防接種により免疫を得ていても、小学校就学前にワクチンの効果が薄まるため、日本小児科学会では任意での2回の追加接種(就学前1年間、11から12歳)を推奨しています。
百日咳ワクチン接種推奨ポスター(日本小児科学会)(PDF:2,508KB)

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国立健康危機管理研究機構 百日咳

厚生労働省 百日咳

お問い合わせ

保健予防課 感染症対策係

ファクス:03-5722-9890