更新日:2025年3月16日

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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「バドミントンプロショップ ウエンブレー 本店」

企業情報

お店の外観
「バドミントンプロショップ ウエンブレー 本店」の外観

所在地

東京都目黒区鷹番三丁目3番4号 SUGITA BLDG.3階

代表

杉田 昭博

電話番号

電話:03-3716-2626

創業

1957年

所属商店街

学芸大学東口商店街振興組合

日本のバドミントン界を創った草分けの一人

東急東横線・学芸大学駅から徒歩1分の「ウエンブレー」はバドミントンに特化したプロショップ。ラケットやシャトルだけでなく、ウェア、シューズ、バッグなど各種用品の販売に加え、ラケットのストリング(ガット)の張り替えなどのメンテナンス、さらにはバドミントンの大会の主催まで行っています。「地域に密着して、プレーヤーのみなさんにとってフットワークの軽い御用聞きになることで、よりバドミントンの楽しさを普及させていきたいですね」と語るのは3代目代表を務める杉田昭博さん。

代表の杉田 昭博さん

現在、ここ学芸大学本店を中心に、東京、神奈川、千葉、福島に12店舗を展開しています。

「ウエンブレー」の創業は1957年。杉田さんの祖父・安雄さんが前身である村山商店を設立しました。

「祖父は戦前、法政大学の学生でありながら文房具屋をやっていて、法政大学バドミントン部の立ち上げにも参画しました。創業当時は木のラケットも取り扱っていましたし、東京都バドミントン協会の事務所にお店の一室を貸していたこともあったようです。学生たちが大学を卒業するとバドミントンで食べていく手段がなかったので、大手企業相手にバドミントンの実業団チームの立ち上げに奔走したり、目黒通り沿いに持っていた土地を活用して、ナショナルチームの合宿所を作ったりしたこともありました。祖父は私財を投げ打ってまでバドミントンの普及に情熱を燃やしていた人でしたね。このショップはバドミントンを愛する人がバドミントンで食べていくためのお店でもあったわけです」

安雄さんは、まさに日本のバドミントン界を創った草分けの一人といえます。

1982年には社名を「ウエンブレー」に変更し、杉田さんの父である一博さんが2代目代表に就任。社名はイギリスにあるバドミントンの聖地「ウエンブレーアリーナ」に由来しています。

創業当時はバドミントン用品の取り扱いに加えて文房具や印刷、不動産など複合的な事業を展開していましたが、やがてバドミントンに特化していきます。

「特化することによってその専門性の強みを活かしていきたいという、2代目の父の覚悟のあらわれでもありますね」


ラケット


シューズ


ウエア

地域密着でバドミントンプレーヤーの御用聞きに徹する

杉田さん自身は、祖父・安雄さんが地元・目黒のバドミントンを強くしたいと願って設立に関わった小学生クラブチーム「鷹番ジュニアバドミントンクラブ」の1期生。大学までバドミントンを続けますが、もともとものづくりが好きだったことと、大学が北海道だったこともあり、卒業後一度は北海道の製菓メーカーに就職します。
その後、父の一博さん(現ウエンブレー会長)が脳障害で倒れたことを機に「このままだと会社はどうなってしまうのか。という危機的な状況を目の当たりにして、目黒へ戻ってきました」。

「ウエンブレー」では一般社員からスタートし、やがて店舗の立ち上げなど、事業を軌道に乗せていきます。2017年の創業60周年の節目で正式に3代目社長に就任。
目黒雅叙園(現ホテル雅叙園東京)で催した60周年記念式典には、日本のバドミントン界の重鎮たちも駆けつけました。バドミントン界における「ウエンブレー」の果たしてきた役割の大きさを物語るエピソードです。

代表に就いてから今年で8年目を迎える杉田さんですが、ウエンブレーを展開するうえで大切にしているのが「地域密着」であること。

「地域に根ざして、地域のバドミントンを普及させていきながらでないと、生き残れないと考えています。いわゆるバドミントンの伝道師的な存在ですね。ものを売るだけではなく、バドミントンの魅力のすべてを伝えていくということです。あるいは、フットワークが軽く、よく動ける御用聞きといったところでしょうか。価格競争では量販店には勝てませんが、ただ単に安く売るだけなら誰でもできるわけです。
そこで、我々にしかできないことを追求していきたいですね。今、スタッフは全部で40人ほどいますが、全員が良くも悪くもまったく商売気質ではないんです。利益重視ではなく、プレーヤー目線でアドバイスできることを大切にしていきたいですね。スタッフ全員がプレーヤーなので、実際の使用感も含めてアドバイスできます。例えば、高額のラケットはシャフトが硬めなので、小さい子どもが使うとうまくしならせることができなかったりするわけです。あと、ビギナーの方は知らない場合が多いのですが、バドミントンのラケットには競技用と普及用があって、普及用のラケットは公式大会では使用できません。間違いが無いよう、ウエンブレーで用意しているのは競技用のみです」

ラケットのストリング(ガット)張り替えも好評のメンテナンスサービス。

アイテム③

「常連のお客様ではキープロール(ロールガットを保管、管理すること)を持っている方もいらっしゃいます。シャトルが初速で時速400キロも出るスポーツですから、大会中にストリング(ガット)が切れることも日常茶飯事で、大会に何本もラケットを持っていく人もいます。もちろん、ストリング(ガット)の張り替えにも技術が必要なので、確かなクオリティを提供していきたいですね」

現在、用品などのオンライン販売をあえてやってないのも基本的には地域のお客様相手であることから。

「お客様の顔が見えない商売では、ウエンブレーのメリットでもある接客ができませんから。単なる価格競争とは一線を引きながら、バドミントンを愛するすべての方の御用聞きであることを貫いていきたいですし、結果的に日本におけるバドミントンの環境がもっともっと良くなっていくとうれしいですね」

バドミントンの普及に情熱を燃やした創業者の想いは、いまも脈々と「ウエンブレー」に受け継がれているようです。
商店街の様子

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 商店街振興係

ファクス:03-5722-9169

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