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更新日:2025年3月21日

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絶対に諦めない 北朝鮮による日本人拉致(めぐろ区報 令和7年2月1日号(第7面)に掲載)

拉致被害者の救出を急げ

もしある日突然、あなたの大切な家族や友人が連れ去られ、自由を奪われ、帰宅できなくなったら、どう思われるでしょうか。そのような理不尽な行為は、決して許されるべきではなく、重大な人権侵害であり、犯罪です。これは現実に、1970年代から80年代にかけて、北朝鮮が日本人を次々と拉致した事件です。平成4年、北朝鮮は初めて拉致を認め、5人の被害者が帰国しましたが、それから23年がたった今も、多くの被害者の消息は不明のままです。北朝鮮側の説明には多くの矛盾が存在し、再会を切望する家族の高齢化が進む中、残念ながら亡くなるかたも増えてきています。残された時間は少なく、期限が迫る中で、私たちは何をすべきなのでしょうか。

国際社会から、さらに圧力を

まず、国際社会からの圧力をさらに強化する必要があります。拉致問題の解決なくして、北朝鮮との関係の正常化は望めません。この問題は、日本だけでなく、韓国やタイなど周辺国でも被害があり、国家間の対立を超えた重大な人権問題です。国連総会では、北朝鮮の人権侵害を非難する決議が、毎年全会一致で採択されています。国内外で一層の声を上げていくことが求められます。

被害者全員の帰国の日まで

私たち一人一人にできることは、北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深め、関心を持ち続けることです。被害者や家族の苦しみに寄り添い、問題を風化させないように努めましょう。区では、12月の人権啓発パネル展示の中で、北朝鮮人権侵害問題啓発週間の特集を組み、啓発資料の配布、デジタルサイネージでの動画放映などの啓発活動を進めています。解決の道は、遠く険しいものですが、私たちは希望を失わず、被害者全員が無事に帰国し、家族の元に戻るその日まで絶えず声を上げ、この問題に真剣に向き合い続けなければなりません。政府の努力と国際社会の連携、そして私たち一人一人の意識と行動が、早期解決への大きな力となります。

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人権政策課 人権・同和政策係

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