更新日:2025年3月27日

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麻しん(はしか)

令和6年2月26日、厚生労働省より以下の通り通知がありました。

今般、海外において、麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域における症例報告数は前年度の30倍以上に急増し、入院を要する重症例や死亡例も確認されています。また、訪日外客数が多い地域である東南アジア地域についても、世界的に麻しんの症例報告数が多い地域の一つとなっています。
また国内においては、既に海外からの輸入症例が契機と考えられる事例報告もあり、今後、輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。
こうした状況を受けて、今般、国立感染症研究所において、最近の海外の感染状況を踏まえた国内における麻しん症例の発生や流行の拡大の可能性についてのリスク評価を発出しましたので、お知らせいたします。

麻しんの発生に関するリスクアセスメント(国立感染症研究所)

麻しん(はしか)とは

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。
感染力はきわめて高く、麻しんに対する免疫を持っていない人が感染している人に接すると、ほぼ100パーセントの確率で感染します。また、感染しても発症しない不顕性感染はなく、全て発症します。

国内発生は、予防接種の徹底(2回目予防接種の導入、2回目接種を受けていない年代を対象にした接種等)により激減しました。2010年11月以降は海外由来の遺伝子型のみが検出されており、海外からの輸入症例が中心と言えます。
世界でも、麻しんの排除に向けて予防接種率の向上等の対策が強化されていますが、途上国では、いまだに5歳以下の乳幼児の主な死亡原因となっています。

「麻しん(はしか)」の感染事例が報告されています!(PDF:283KB)

主な症状

約10日から12日間の潜伏期間の後、38度程度の発熱及びかぜ症状が2日から4日間続き、その後39度以上の高熱とともに発しんが出現します。主な症状は、発熱、発しん、咳、鼻水、目の充血等です。また、合併症として、肺炎、中耳炎、稀に脳炎、失明等があります。

麻しんを疑う症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
麻しんの疑いがある場合は、医療機関に事前に電話で麻しんに感染しているおそれがあることなどを伝え、受診の仕方を確認しましょう。なお、受診の際はマスクを着用し、公共交通機関の利用を控えるようお願いします。(医療機関で他の患者さんへの二次感染防止対策をとってもらうためです。)

主な感染経路

「空気感染」が主な感染経路ですが、その他に患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。
発症した人が周囲に感染させる期間は、発しんが出現する4日前から出現後約4日から5日までです。なお、感染力が最も強いのは、発しん出現前の期間です。

予防のポイント

麻しんは空気感染するため、手洗いやマスクだけでは十分な予防ができません。
予防には、2回の予防接種が有効です。麻しんにかかったことがない方や、2回予防接種を受けていない方は、予防接種を受けましょう。また、麻しんが流行している地域へ渡航される方も、予防接種を受けましょう。

MR(麻しん風しん二種混合)予防接種

麻しん(はしか)はワクチン接種が予防に有効です!(PDF:83KB)

麻しん(はしか)は世界で流行している感染症です(出国前の注意事項)(PDF:520KB)

医療機関情報ネット(ナビイ)
成人の方など任意接種で予防接種を希望される場合、実施している医療機関を検索できます。

麻しん(はしか)の治療

特別ば治療方法は無く、対症療法が行われます。

麻しん(はしか)の流行状況

流行状況については、東京都感染症情報センターの東京都の発生状況をご確認ください。

都内における麻しんの流行状況

麻しん患者と接触のあった方、流行地域から帰国された方へ

最大21日間は体調に十分注意し、健康観察を十分に行いましょう。
麻しん患者と接触がある事がわかり、健康観察の対象となった方へは、保健所から電話等で連絡しますのでご協力お願いします。
また、海外でも麻しんの流行がありますので、患者発生地域や海外の流行地域へ出かけた方は健康観察を十分に行いましょう。

麻しん(はしか)は世界で流行している感染症です(帰国後の注意事項)(PDF:520KB)

検疫所電話相談機関一覧

厚生労働省の検疫所では海外における感染症の情報や、海外渡航のための予防接種等に関する情報提供が行なわれています。

東京検疫所

  • 電話:03-3599-1515
  • 相談受付時間:平日9時から12時まで、13時から17時まで

羽田空港検疫所支所

  • 電話:03-6847-9312
  • 相談受付時間:平日の8時30分から17時まで

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感染症にかかったお子さんの学校、幼稚園・こども園、保育園の出席停止期間基準(登園許可の目安)

東京都感染症情報センター「麻しん」

東京都保健医療局「麻しん風しん対策について」

厚生労働省「麻しんについて」

厚生労働省検疫所「FORTH(フォース)海外で健康にすごすために」

国立感染症研究所「麻しんとは」

お問い合わせ

保健予防課 感染症対策係

ファクス:03-5722-9890