更新日:2025年7月16日

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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「マーシメグロ」

企業情報

お店の外観
「マーシメグロ」の外観

所在地

東京都目黒区目黒3-12-3

代表

大西 悠貴

電話番号

電話:03-3714-4240

創業

1960年(株式会社共和)

所属商店街

大鳥前元競馬場通り商店街振興組合

衣類のクリーニングをはじめ、衣類の丈詰めから靴・バッグのリペアまで行う新しい業態のクリーニング店

JR目黒駅から徒歩10分ほどの目黒通り沿いにあるマーシメグロは、衣類、靴、バッグのトータルメンテナンスを行う、新しい形態の町のクリーニング店。クリーニングを中心に、衣類のお直しや靴・バッグのリペアまで幅広いサービスを展開しています。もともとは目黒通りをもう少し下ったところにありましたが、令和6年11月に現在地へ移転。一見、町のクリーニング屋には見えない高級感のある店構えで、リニューアルオープンを果たしました。

「せっかくなので、リニューアルのタイミングでいわゆる「クリーニング屋」ではなく、地域性もふまえて高級感も加えた未来型の新しいクリーニング屋を目指しています」と話すのは、マーシメグロを運営する株式会社共和の代表を務める大西悠貴さん。

代表取締役の大西悠貴さん
代表の大西 悠貴さん

「実はクリーニングは奥が深いのです。汗の付いた衣類に、ただ単にドライクリーニングを施しても汚れを落とし切ることはできないため、衣替えで半年後に着ようとした時に、残った汗の汚れの部分が変色していることもあります。そうなることはいかがなものかという疑問がそもそもありました。そこで、衣類の素材やブランド、汚れの種類によって、最適な洗い方を提案していく。これがマーシメグロのこだわりですね。さらに、ここでは衣類のクリーニングだけでなく、身のまわりのもの、例えば、靴やバッグのリペア、さらに衣類の丈直し、ボタンと破れ補修なども手がけています。身のまわりのもののメンテナンスは全部、当店にお任せをというスタンスですね」

マーシメグロのこだわり、衣類・靴・鞄のお直しについて

マーシメグロを運営している共和は川崎市高津区に本社があります。1960年創業の老舗で、川崎・横浜エリアで現在、「クリーニングの共和」を14店舗展開。その過程で傘下に入ったマーシメグロは、目黒という地域性もあり、新しいクリーニング屋の形を模索するための実験店的な位置付けもあります。

「町になじんでいて知名度もあるので、マーシメグロの名前はそのまま残しました。今回の移転でも、以前からご利用いただいていたお客様に、引き続きご来店いただけています」

共和の4代目にあたる大西さんが、家業であるクリーニングの世界に入ったのは、学生時代のアルバイトがきっかけ。

「クリーニングの共和でアルバイトとして働いていたときにハマってしまい、学校も一時、休学しました。昔ながらのサービス内容に加え、働いている人もベテラン世代が多いので、これからのクリーニング屋の未来を考えたときに、新しい人材が入って、時代のニーズに合わせてどんどん新しいことをやっていかなければならないのではないかと思ったのです。新しいサービスとして現在進めているのが、貴金属の買取。不要なものを買い取ることができれば、「身のまわりのもののキレイ、整理整頓は全部、当店へ」とご提案できますからね」

お店の内観

すべては祖父が創った店を後世に残したいという想いから

そこまで情熱を燃やす背景には、自身がおじいちゃん子だったこともあるようです。

「祖父は共和の創業者で、私は祖父がクリーニング店に人生を賭けていたのを知っていました。5年ほど前に、後継者がいないということで店をたたむかという状況になり、いてもたってもいられず、若輩の私が後を継ぐことを決意しました。今でもやはり、自分の芯にあるのはおじいちゃんの店を残したいという想いですね。祖父は現在88才ですが、誰にでも優しくて、自分が損をしても相手が得をしてくれればOKというような人ですから」

20代前半で共和の代表を務めることになった大西さんですが、経営は常に試行錯誤を繰り返していると言います。

「旧来の会社としての在り方に改善すべき点を感じていますが、自分の想いだけでは人は動かないということを肌で感じたのが、代表になってからのこの5年間ですね。会社はチームでもあるので、自分だけドリブルしていても試合には勝てません。元来、何にでも関心を持ち、思いついたら即行動する性分で、今も未来型の新しいクリーニング屋にするためのアイデアがいくつかありますが、最近では一人で突っ走らずに、1回立ち止まって考えるようになりました」

あくまでクリーニングを中心にしつつも、他の柱も作りたいと考える背景にあるのは、クリーニング代が削減されやすい存在であること。

「最近では洗濯可能なスーツも流行っていますし、リモートワークという新しい働き方もあります。さらにファストファッションを利用すれば、下手をするとクリーニングに出すより新しく買う方が安いという感覚もあるでしょうしね」

そのうえで、大西さんにとって実験店舗的な役割も担っているマーシメグロでは、衣類の素材の汚れや傷み方に合った最適な洗い方の提案、さらにはファスナー交換や衣類の丈詰めなどのプラスアルファのサービスが好評と言います。

衣類の洗いコース

「衣類の洗いに関しては、シンプルなドライクリーニングのエコノミー、特殊な溶剤を使用して汗や皮脂汚れを落とすエボリューションドライ、ドライクリーニングと水洗いの2度洗いで汚れを徹底的に落とすウェットの3種類が基本ですが、マーシメグロでは「エボリューションドライ」をスタンダードとしてオススメしています。エコノミーで良いですよねと接客をすれば、それ以上は望めません。当店としてオススメの洗いを選んでいただき、その結果、お客様にキレイに汚れが落ちたと喜んでいただければ嬉しいですしね」

何事にもポジティブだと自己分析する大西さん。もともと洋服が大好きで、学生時代にはまったく知識経験もなかったにも関わらず独学で服作りを行い、Web販売までこぎつけたことも。そんな若き情熱人から未来の新しいクリーニング屋の形が生まれていくに違いありません。

 

商店街の様子

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 商店街振興係

ファクス:03-5722-9169

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