更新日:2026年3月16日

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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「廣尾 瓢月堂」

企業情報

お店の外観
「廣尾 瓢月堂」の外観

所在地

東京都目黒区上目黒一丁目19番5号

代表

岡田 妙美

電話番号

電話:03-6303-2731

創業

1988年

所属商店街

中目黒駅前商店街振興組合

1年間蜜漬けにしたしょうがをベースにした看板商品「六瓢息災」

東急東横線・中目黒駅から徒歩2分の「廣尾 瓢月堂」は、贈り物や慶事に口福を運ぶ縁起物のお菓子「六瓢息災(むびょうそくさい)」が自慢の創菓店です。

古くから漢方薬の原料や香辛料として使われてきた「しょうが」を使用し、1年かけてじっくりと蜜漬けにしています。それにアーモンドやくるみ、カシューナッツなど滋養豊かな素材を合わせ、さっくりと焼き上げたタルト生地に挟んだ和洋折衷のお菓子です。現在でもすべての工程が手作業で行われ、素材から製造に至るまで手間暇をかけた逸品であり、体にも心にもやさしい独特の味わいが多くの人に親しまれています。

「廣尾 瓢月堂」の創業は昭和63年。しかし、その菓子づくりの原点には、戦前から脈々と受け継がれてきた歴史が息づいています。

「祖父が昭和11年に大阪で「岡田菓子店」を創業したことが、その始まりです。のちに父が後を継ぎ、百貨店を中心に大阪から東京へと販路を広げていきました。そうした中でご縁があり、昭和63年、東京・広尾に「廣尾 瓢月堂」を創業しました。」と沿革を話してくれたのは専務を務める岡田美佐代さんです。2015年に広尾から現在の中目黒へと移転した際にも運命的なご縁があったようです。

専務の岡田美代子さんの写真

専務の岡田 美佐代さん

「お仕事でお世話になっている方に「小さくてもいいから自分の店を持ったほうが良い」とアドバイスをされ、お店をやるなら中目黒がいいなと考えて、不動産屋を回っていたら、この物件がちょうど空いていたというわけなんです。私自身、長年目黒に住んでいますが、中目黒は古き良き物と新しい物が混在している町だと感じています。繁華街だが、少し路地に入ると住宅街で、人柄の良い方も多く、商売をやるにはとても良い環境だといえますね」

現在は中目黒本店を中心に、アトレ目黒店、羽田空港店の3店舗を展開しています。

証券会社でキャリアをスタートさせた岡田さんが家業に入ったのは30年ほど前のこと。当時、経営が大変な状況になっており、手伝ってほしいと頼まれたそうです。入社以降、岡田さんは主に東京地区の営業総括的な役割を担当しています。

価格以上の価値を届けたいという徹底的なモノづくりへのこだわり

今でこそ、人気商品へと成長した「六瓢息災」ですが、認知されるまでには長い道のりがありました。

「しょうがを使ったお菓子が「六瓢息災」になってから40年ほど販売していますが、実際は、そのうち30年ぐらいが中々売れず、お取り寄せがブームになった頃に、ある女性誌から「六瓢息災」を取り扱いたいと要望されてから徐々に認知され、お客様の層も広がっていったという感じですね」

六瓢息災の写真。1箱に12個入っている。

六瓢息災

その他、お酒とも相性のいい甘塩っぱい黒トリュフバターの薫りを楽しむサブレ「B.T.B SABLE」や、松阪牛などを具材に使用したプチ贅沢おこわ「寿徳庵ひとくちおこわ」など独創性の高い商品が販売されています。
「B.T.B SABLE」はお酒に合うようなお菓子がほしいという逆転の発想から生まれ、2年をかけて開発されました。15年ほど前から販売している「ひとくちおこわ」は、より具材をたっぷり贅沢に入れたものにアップデートしたもの。そのような背景にあるのが日本のモノづくりへのこだわりです。

「B.T.B Sable」のパッケージの写真

B.T.B SABLE

 

ひとくちおこわの写真

ひとくちおこわ

「家系的にモノづくりが大好きなんでしょうね。「六瓢息災」も焼いて切ったら終わりと思われがちですが、1年間蜜漬けにしたしょうがに、生クリームやバターを入れて練り込んだ具材をタルト生地に仕込み、寝かせて焼き、さらに寝かせるという工程を重ねています。そのため、最低でもお作りするのに3日はかかります。さらに工場ではあえて機械化せず、ほぼすべてが手作業のため、たくさんのご注文をいただいても倍の量を作ることはできないのです。」

なぜ、そこまで手間暇をかけるのでしょうか。

「正直なところ原価は上がりますし、当店の商品はすべて手作業のため手間もかかります。それでも妥協することだけはしたくないのです。お客様へ価格以上の価値をお届けしたいから、手をかけてこだわってしまうんですよね。この商売のやり方では会社はそこまで大きくはならないかもしれないけれど、それよりも長く愛されることの方が大事だと考えています。シンプルに美味しいものを作りたいですし、お客様に喜んでいただきたいのです」

現在の課題は今後の展開だといいます。

「定期的に新しいことをしていくのが大切だと常々考えています。それぞれの商品の味も随時マイナーチェンジをしていますし、この中目黒本店も近々リニューアルすることを考えています。また、ひとくちおこわのお届けサービスをもう少し伸ばせないかとも考えています。手を汚さずに食べられますし、余ったら持ち帰ることもできるので、会社へのお届け、映画の撮影やコンサートの差し入れなどにもご好評をいただいています。その部分をもっと活かしていきたいですね。」

手づくりにこだわった定番商品を大切にし、時代に合わせて常に進化を加えながら新しいニーズを開拓していく。理想的な日本のモノづくりの形がここにあるようです。

商店街とお店の様子

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 商店街振興係

ファクス:03-5722-9169

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